新しいテキスト

　気象予報士試験に向けた自分に合ったテキストを発見しました。初版が2017.9．1ですが、第2版が2023.7．3ですから新しいですね。初版版を改訂しないまま、何回も刷って売っている本とは違います。時々刻々と情報は更新されて行きますから、更新されないテキストは捨て去られます。

　このナツメ社の「読んですっきり気象予報士試験合格テキスト」は、「一般」と「専門」が1冊の中に要領よくまとめられているので、いい感じです。やっと、このような本に出会えよかったです。

　というわけで、今日は、「一般」P222までの項目とキーワードの書き出し作業を行いました。

予報業務に関する一般知識編
Chapter 1　地球大気
１　地球大気の組成　14
KEY：地球大気の組成（窒素：酸素：アルゴン）、水蒸気、温室効果気体、エーロゾル

２　地球大気の変遷　15
KEY：脱ガス、オゾン層

３　大気の鉛直構造 16
KEY：対流圏、対流圏界面、成層圏、オゾン層、光解離、ブリューワ・ドブソン循環、中間圏、熱圏、電離層、高度と気圧、国際標準大気

Chapter 2　大気の熱力学
１　状態方程式
KEY：状態方程式、理想気体、Ｐ＝ρＲＴ、乾燥空気と湿潤気体、気体定数

２　静力学平衡
KEY：静力学平衡、静力学方程式、気圧と高度の関係、層厚（シックネス）

３　水の相変化と潜熱
KEY：相変化、潜熱と顕熱

４　飽和と飽和水蒸気圧
KEY：飽和・未飽和・過飽和、蒸発、凝結、飽和水蒸気密度、飽和水蒸気圧、過冷却水

５　大気中の水蒸気量の表し方
KEY：水蒸気圧（Pa）、水蒸気密度（kg/㎥）、混合比（kg/kg）（g/kg）、比湿（kg/kg）（g/kg）、相対湿度（％）、露点温度（℃）、湿数（℃）、湿球温度（℃）、仮温度(K)

６　熱力学第一法則と断熱変化
KEY：エネルギー保存則、断熱変化、乾燥断熱減率、湿潤断熱減率、温位（Ｋ）、相当温位（Ｋ）、飽和相当温位（Ｋ）、湿球温位（Ｋ）

７　エマグラム
KEY：乾燥断熱線、等温位線、湿潤断熱線、湿球温位、等湿球温位線、等飽和混合比線、持ち上げ凝結高度、雲底高度、状態曲線、自由対流高度、ゼロ浮力高度、中立浮力高度、雲頂高度、対流抑制、対流有効位置エネルギー、対流凝結高度

８　大気の鉛直安定度
KEY：大気の安定・中立・不安定、大気の静的安定度、乾燥大気の安定度、湿潤空気の安定度、絶対安定・条件付き不安定・絶対不安定、潜在不安定、ショワルター安定指数、対流不安定

９　逆転層
KEY：接地逆転層、沈降性逆転層、移流逆転層

Chapter 3　降水過程
１ 雲の生成
KEY：凝結核、エーロゾル、過飽和、海塩粒子・硫酸粒子、凝結過程による水滴の成長速度

２　雨の降るしくみ
KEY：併合過程と暖かい雨、終端落下速度、氷晶の生成、過冷却水滴、氷晶核、氷晶過程と冷たい雨、昇華凝結、雪の結晶、厚角板か角柱、樹枝状結晶、雪片、あられとひょう、ライミング過程

３　水滴の落下速度
KEY：水滴の落下速度、終端落下速度　ｆ＝６πｒ＊Ｖ＝ｍｇ（省略）　

４　雲と霧の種類と特徴
KEY：上層：巻雲･巻積雲・巻層雲（５～13km）、中層：高層雲・高積雲・乱層雲（２～７km）、下層：層積雲・層雲（～２km）、対流雲：積雲・積乱雲、霧の種類（放射霧･移流霧･蒸気霧・滑昇霧・前線霧）

Chapter 4　大気における放射
１　放射と放射の物理法則
KEY：黒体放射、放射エネルギー量、プランクの法則（Ｉ＝σＴ*4）、シュテファン・ボルツマンの法則、ウィーンの変位則、短波放射と長波放射

２　太陽定数と太陽高度角
KEY：太陽定数、可視光、赤外線、南中高度角

３　放射の散乱・吸収・反射　Ｐ83
KEY：レイリー散乱。ミー散乱、虹、光冠、暈（かさ）、吸収、大気の窓領域、アルベド、プラネタリーアルベド、日傘効果

４　地球の放射収支と温室効果
KEY：放射平衡、放射平衡温度、地球の放射収支、地球放射収支の緯度分布、放射の温室効果

Chapter 5　大気の力学
１　大気に働く力
KEY：気圧傾度力、コリオリ力（転向力）

２　風と力の釣り合い
KEY：地衡風、傾度風、旋衡風、慣性振動、地上風、摩擦力、温度風、暖気移流、寒気移流

３　大気の流れ
KEY：発散と収束、渦度、惑星渦度、相対渦度、絶対渦度、絶対渦度保存則、質量保存則、連続方程式

４　運動のスケール　Ｐ１０９
KEY：空間スケール、水平スケール、時間スケール、総観規模の現象

５　大気境界層
KEY：大気境界層、自由大気、接地層、対流混合層（エクマン層）、キャノビー層、エクマンらせん、乱渦、乱流

Chapter 6　大気の大規模な流れ
１　エネルギーの流れ
KEY：高緯度への熱輸送

２　大気大循環
KEY：大気大循環、ハドレー循環（直接循環）、フェレル循環（間接循環）、亜熱帯高圧帯（サブハイ）、偏東風、北東貿易風、南東貿易風、熱帯収束帯、水蒸気の南北輸送、東西方向の循環、中緯度帯の偏西風（東西流型・南北流型・ブロッキング型、プラネタリー波orロスビー波）、ジェット気流（亜熱帯ジェット気流Js・寒冷前線ジェット気流JP）、地表付近の大気の流れ（熱帯収束帯・亜熱帯高圧帯）、貿易風、偏東風

３　偏西風帯の波動と前線
KEY：偏西風波動、気圧の尾根（リッジ）と谷（トラフ）、傾圧不安定波と温帯低気圧、気団と前線の形成（シベリア気団・小笠原気団・オホーツク海気団・揚子江気団・赤道気団）、転移層、前線面・前線・前線帯、前線の種類と性格（寒冷前線・温暖前線・閉塞前線・停滞前線・梅雨前線）、小低気圧、湿舌、下層ジェット、クラウドクラスター、線状降水帯・バックビルディング型

４　温帯低気圧
KEY：温帯低気圧の立体構造、寒気移流と暖気移流、傾圧大気、傾圧不安定波と呼ばれる温帯低気圧、温帯低気圧の発生・発達・衰弱過程（発生期～発達初期・発達期・最盛期・切離低気圧・衰弱期）

Chapter 7　メソスケール（中小規模）の現象
１　メソスケール現象と積乱雲 ｐ１３９
KEY：中小規模現象（メソスケール現象）、対流現象（ベナール型対流、オープンセル型とクローズドセル型、ロール型）、積乱雲（サーマル｛熱気泡｝、雷雲、降水セル）ダウンバースト（雷雨性高気圧｛メソハイ｝・冷気外出流・ガストフロント｛突風前線｝・アーク雲）、熱雷・雷界・渦雷・熱界雷、積乱雲の組織化（降水セルの自己増殖・降水セルの世帯交替・組織化されたマルチセル型雷雨｛多重セル｝、雲バンド｛降水バンド｝、スコールライン、クラウドクラスター、スーパーセル型雷雨）、竜巻（トルネード、藤田スケール、Ｆスケール）

２　局地風
KEY：海陸風（海風と陸風）、反流、山谷風（滑昇風：アナバ風：谷風、滑降風：カタバ風：山風）、おろし（フェーンとボラ）、熱力学的フェーンor湿ったフェーン、力学的フェーンor乾いたフェーン、ボラ、山波波（笠雲・吊るし雲・レンズ雲・ロール雲）

Chapter 8　台　風
１　台風の定義と発生
KEY：台風（熱帯性低気圧34ノット以上）、最大風速と最大瞬間風速、ハリケーンとサイクロン、台風の発生（①海面水温26～27℃以上・北緯5度以北の海域・熱帯収束帯気流の乱れや偏東風波動の渦形成）

２　台風の構造と発達　ｐ１５６
KEY：台風の目と目の壁雲、暖気核、スパイラルバンド、ドボラック法、台風の風速分布（危険半径と可航半径）、台風の発達と衰弱（第二種条件付き不安定｛シスク｝・台風の温低化・熱帯低気圧への格下げ）

３　台風についての統計
KEY：台風の移動（太平洋高気圧辺縁に沿う・転向・β効果・藤原効果）、台風の発生・上陸・接近数（９月＜８月）

４　台風の階級と台風による災害
KEY：台風の階級（国際的な階級と日本式の階級）、台風による気象災害（大雨・暴風強風・波浪害・高潮害）

Chapter 9　中層大気の大規模な運動
１　中層大気 ｐ１６８
KEY：中層大気（10～110km）の温度分布（対流圏・10～20km・20～60km・70km以上）

２　成層圏
KEY：成層圏の気圧配置と気温・風の分布（対流圏の超長波｛プラネタリー波｝による影響）、成層圏の突然昇温（極渦｛極夜ジェット｝・成層圏突然昇温）・準2年周期振動

Chapter 10　気候変動と地球環境
１　過去の気候変化
KEY：地球軌道の変動（公転離心率の変化・地軸の歳差運動・地軸の傾きの変化）

２　地球温暖化
KEY：温室効果気体（二酸化炭素・水蒸気・地球温暖化係数・メタン）、二酸化炭素の収支と変化の傾向（発生：動植物の呼吸・火山の噴火・化石燃料の消費・森林の伐採、消費：光合成・海洋の吸収）、地球温暖化の現状と予想（温室効果気体の濃度増加・アイスアルベドフィードバック・水蒸気フィードバック）

３　エルニーニョ現象
KEY：湧昇、エルニーニョ、ラニーニャ、ウォーカー循環、南方振動、エンソ（ENSO）、テレコネクション

４　オゾンホール　Ｐ１８２
KEY：フロン、オゾンホール発生のしくみ（極渦、極成層圏雲、光解離）

５　都市気候
KEY：ヒートアイランド現象

６　酸性雨
KEY：pH5.6未満の降雨、レインアウトとウォッシュアウト

７　エーロゾルと黄砂の気候への影響
KEY：成層圏エーロゾル・直達日射量の減少、黄砂現象…春先から初夏

Chapter 11　気象法規
１　気象業務法（総則・観測・予報及び警報・気象予報士・雑則・罰則）

１－１
・総則：気象業務法の目的、用語の定義､気象庁長官の任務、
(1)気象業務法の目的：業務の健全な発達・災害の予防・交通安全の確保・産業興隆等公共の
福祉の増進

(2)用語の定義
「気象」「地象」「水象」「観測」「予報」「警報」「気象測器」

(3)気象庁長官の任務

１－２　観測
(1)観測などの委託
(2)気象庁以外の者の行う気象観測
(3)観測に使う気象測器
(4)観測結果などの発表

１－３予報及び警報
(1)気象庁が行う予報業務
①予報・警報の発表
②警報の通知

(2)気象庁以外の者の行う予報業務
①予報業務の許可
②許可の基準
③許可認可
④気象予報士の設置
⑤気象予報士に行わせなければならない業務
⑥警報事項の伝達
⑦業務改善命令
⑧許可の取り消し
⑨予報業務の全部または一部の休廃業
⑩予報事項の記録
⑪警報の制限

１－４気象予報士
(1)試験
(2)試験の一部免除
(3)気象予報士となる資格
(4)合格の取り消し
(5)登録
(6)欠格事由
(7)登録の申請
(8)登録の実施
(9)登録事項の変更の届出
(10)登録の抹消

１－５雑則
(1)気象証明等
(2)報告及び検査

１－６罰則

２　気象業務法施行令と施行規則の関連事項

KEY：「一般・航空機と船舶・水防活動」の利用に適合する予報と警報
２－１「一般の利用に適合する予報と警報」
　　　　　予　報（天気・週間天気・季節・津波・波浪）
　　　　　注意報（気象・地面現象・津波・高潮・波浪・洪水・浸水）
警　報（気象・地面現象・津波・高潮・波浪・洪水・浸水）
特別警報（気象・地面現象・津波・高潮・波浪）

２－２「航空機と船舶の利用に適合する予報と警報」
海上予報・海上警報

２－３「水防活動利用に適合する予報と警報」
水防活動用気象（注意報・警報）
　　　　　水防活動用津波（注意報・警報）
　　　　　水防活動用高潮（注意報・警報）
　　　　　水防活動用洪水（注意報・警報）

３　特別警報の発表基準
KEY：気象特別警報（暴風・暴風雪・大雨・大雪）
地震動特別警報（火山現象・地面現象・津波・高潮・波浪）

４　災害対策基本法
４－１災害対策の目的と基本的な枠組み
４－２警報の伝達など
４－３事前措置と避難

５　水防法
５－１総則
(1)目的
(2)定義

５－２水防活動
(1)国の機関が行う洪水予報　国土交通大臣、都道府県知事
(2)都道府県知事が行う洪水予報

６　消防法
(1)目的
(2)気象状況の通報と火災警報

　法規が面倒くさそうですが、これは問題集こなせばどうにかなりますね。Chapter 10までの部分部分の内容を分かりやすく説明できるようになれば、OKですね。