大気の構造領域です。
過去問は、過去の試験問題10回分が公表されています。前回の投稿では、10回中5回分(52~56回)に出題された問1の問題に挑みました。今回は、残りの5問(57~61回)に出題された問題に挑みたいと思います。
57回問1

(a)赤道付近ですから、地表では年間を通して気温が高そうですが、高度10~20kmというとほぼ対流圏界面の上から成層圏にあたります。改めて根拠を確認しなければなりませんが、赤道付近が低い可能性があります。調べてみると、そうでした。「一般気象学」p251の図9.1とp252(2)の説明によれば、高度10~20kmの赤道域の1月の経度平均温度は、ハドレー循環の上昇流域の影響で対流圏界面が高くなっている。対流圏界面が高いということは、気温減率6.5℃/kmで下がる領域が多いということのようです。よって、正。1月の赤道付近高度10kmの平均気温が-48℃というのは、驚きです。

(b)は、オゾン密度の高いのは高度25km付近なので、誤と思いましたが、どうでしょう。高度25kmに絞った表現がないので、正ですかね。しかし、問題はそこではなく、高度20km~という部分のようです。オゾン層のある成層圏は、約11km~なのです。だから、誤。
(c)この高度は中間圏・熱圏(境界80km)ですね。この高度は、対流圏の影響は受けない高度です。太陽光の入射角が影響するかもしれませんね。と思って答えを見たら、正でした。「高度70~90km、気温は北極付近が高く南極付近で低い」、理由は、これも前述の「一般気象学」のp253にありました。説明が長いのでここでは、省略します。

(d)誤

58回問1

(a)対流圏で高度が増すほど気温が低くなるが、放射収支だけで決まるものではないので、誤。 (b)正 (c)誤 (d)正
よって、④か? 正解!
59回問1

(a)正
(b)誤 密度極大よりも上のほうの気温が高いです。
(c)正か? 正解は誤 水の潜熱などとして蓄えられるので気温減率は和らいでいるのではないでしょうか。 正解は③
60i1

(a)誤、(b)誤、(c)誤 オゾンは極域(最大:北半球3月、南半球10月) これは、簡単ですね。正解⑤
61i1

(a)正、(b)誤、(c)誤 正解③
これで、一般知識編過去問10回分の問1を完了しました。感想として、難易度にばらつきがあるようですね。この調子で進められるといいですね。
おもしろいページを見つけました。動画で地学を教えてくれます。
コメント
> 一般知識編過去問10回分の問1を完了しました。
> この調子で進められるといいですね。
がんばるしかないんでしょうね。
全問正解の必要はないでしょうから、気楽にどうぞ。