- 51回 問11 北半球の中層大気
- 52回 問11 エルニーニョ現象
- 53回 問11 大規模な大気の運動・子午面循環 フェレル循環
- 54回 問11 温室効果ガスCO2
- 55回 問11 火山噴火と気温低下 アルベドと気温 赤外線 メタン
- 56回 問11 エルニーニョ現象発生時の天候の特徴
- 57回 問11 地球温暖化の現在の状況 世界の平均気温 海面水位上昇の原因
- 58回 問11 温室効果ガス 二酸化炭素 メタン 一酸化二窒素 フロン
- 59回 問11 エルニーニョ現象
- 60回 問11 温室効果や気候変動 温室効果と温室効果ガスのしくみ 二酸化炭素の世界平均の濃度
- 61回 問11 温室効果気体である二酸化炭素
- 62回 問11 気候変動や地球温暖化 アルベドと平均気温 永久凍土の融解 火山噴火のエーロゾル フロンガスの温暖化効果
- 63回 問11 エルニーニョ現象 ウォーカー循環 降雨域の移動 気圧変化
51回 問11 北半球の中層大気
問11 北半球の中層大気について述べた次の文章の下線部(a)~(e)の中で正しいものの個数を,下記の1~5の中から一つ選べ。
北半球の夏は,(a)北極域が高気圧となり,中高緯度では(b)地衡風の関係から東風が卓越する。一方,北半球の冬は,プラネタリー波の鉛直伝播により,(c)等高度線は北極を中心としたほぼ同心円状となる。プラネタリー波は,大規模な地形等の影響により対流圏で発生する(d)傾圧不安定波の一種で,(e)成層圏の突然昇温を引き起こす要因となる。
- (a)夏の北半球は太陽照射エネルギーが多く、中層大気のオゾン層加熱されるので、結果的に北極域が高気圧になります。よって、正
- (b)(a)によって北極域が高温であることが分かっているので、北極を右手に見て吹く風ですから、東風が卓越することが容易に分かります。よって、正
- (c)プラネタリー波によって、同心円状が乱れて蛇行します。よって、誤
- (d)傾圧不安定波は、傾圧大気による位置エネルギーを解消するために発生する波であり、大規模な地形などに起因するプラネタリー波とは性質が違います。よって、誤
- (e)成層圏の突然昇温を起こすものは、やはり対流圏で発生して上方に伝搬してきたプラネタリー波である。出典:一般気象学【第2版補訂版】P263よって、正
- 正解は③

52回 問11 エルニーニョ現象
問11 エルニーニョ現象について述べた次の文章の下線部(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から一つ選べ。
太平洋の赤道域では,平年(平年値は1981~2010年の30年間の平均)には(a)西部のインドネシア近海の海面水温が東部の南米沖より高くなっている。エルニーニョ現象の発生時には,太平洋の(b)日付変更線付近から南米沿岸にかけての赤道域で海面水温が平年より高くなる。大気側では,太平洋の赤道域でウォーカー循環に伴う対流圏下層の(c)東風が平年よりも強くなり,(d)西部での積乱雲の活動が平年より活発になる。
- (a)平年は『西部のインドネシア近海の海面水温が東部の南米沖より高くなっている』よって『正』
- (b)エルニーニョのときは『日付変更線付近から南米沿岸にかけての赤道域で海面水温が平年より高くなる』よって『正』
- (c)『東風が平年より弱くなる』よって、誤
- (d)西部での積乱雲の活動は不活発になる。よって、誤
- 正解は②

参照 第52回気象予報士試験 一般知識 (kishoyohoshi.com)
53回 問11 大規模な大気の運動・子午面循環 フェレル循環
問11 子午面循環について述べた次の文章の空欄(a)~(c)に入る適切な語句の組み合わせを,下記の1~5の中から1つ選べ。ただし,図中の矢印の付いた曲線は,空気の密度の重みをつけた流れを表す。
図は,世界各地で観測された風を(a)の期間について時間平均し経度平均して求めた,子午面循環を表している。図中の循環Pは,相対的に温度の低い緯度で上昇し,温度の高い緯度で下降する(b)である。図中の点Qにおいて赤道方向に向かう大気の流れは,(c)の西風成分をもつ。


- (a)夏か冬か見分ける 真ん中の風の矢印が、北半球で上昇しているのか、南半球で上昇しているのかってとこでしょうか。問題の図は、北半球で上昇しているので、「夏(6~8月)」だと判断
- よって、6~8月
- (b)フェレル循環 よって、間接循環
- (c)東風はー(マイナス)西風?!低緯度の地上付近では貿易風っていう東寄りの風が吹いているので、「負の成分」の風ってこと。(一般気象学177ページ参照)よって、負
- 正解は③
54回 問11 温室効果ガスCO2
問11 主要な温室効果ガスである二酸化炭素について述べた次の文章の下線部(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。
人為起源の二酸化炭素は,化石燃料の燃焼やセメント生産などで大気中に排出され,その一部は(a)植物や海洋に吸収されている。大気中に残留するのは人為起源の二酸化炭素排出量の(b)5%程度であり,これが蓄積して大気中の二酸化炭素の濃度は平均的には年々増加している。
大気中の二酸化炭素の濃度には,地域による違いや季節変動があり,各半球の平均でみれば,(c)北半球のほうが南半球より濃度が高く,北半球では(d)夏の方が冬より濃度が低くなる。
- (a)二酸化炭素は,植物や海洋に吸収されている。よって『正』
- (b)2010年から2019年の10年間に人間活動によって排出された二酸化炭素は、46%が大気中に蓄積し、23%は海洋に吸収され、31%は陸域生態系の植生に貯蔵されました。地球温暖化について | 気象庁 よって、誤
- (c)人間が多く住んでいる北半球の方が放出源が多い。よって『正』
- (d)植物の成長が盛んになる夏の方が冬より多くなります。よって『正』
- 正解は②

55回 問11 火山噴火と気温低下 アルベドと気温 赤外線 メタン
問11 気候変動について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。
- (a)大規模な火山噴火により成層圏に放出された亜硫酸ガスが化学変化してできた微小な液滴のエーロゾルが全球に広がると,日射を散乱するために気温が低下する。
- (b)気温が低下して地球表面の雪や氷の面積が増大すると,アルベドが大きくなって太陽からの放射エネルギーの吸収が減り,さらに気温低下をもたらす。
- (c)大気中の二酸化炭素が増加すると,二酸化炭素が可視光線域に強い吸収帯を持つために,太陽からの短波放射の吸収量が増えて気温が上昇し,地球温暖化が引き起こされる。
- (d)地球温暖化により永久凍土が融解すると,温室効果ガスのひとつであるメタンが大気中に放出され,気温がさらに上昇する。
- (a)成層圏では除去してくれる雲や雨がないので長期間止まってしまう。よって『正』
- (b)アルベドが増加すると地球が太陽から受け取るエネルギーも減るので、気温が下がる。よって『正』
- (c)二酸化炭素が強い吸収帯を持っているのは、赤外線。「二酸化炭素は、可視光線に強い吸収帯などもっていない」 よって『誤』
- (d)永久凍土の融解でメタンが出て温暖化が加速〜というのも、温暖化界隈では有名な話 よって『正』
- 正解は②

56回 問11 エルニーニョ現象発生時の天候の特徴
問11 エルニーニョ現象発生時の天候の特徴について述べた次の文章の下線部(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。
エルニーニョ現象が発生しているときには,ペルーやコロンビアなどの南米北部では,平均気温が平年に比べて(a)低い傾向が,また,インドネシアやオーストラリア北部などの西部太平洋熱帯域では,降水量が平年に比べて(b)多い傾向がみられる。
日本では,西日本の夏季(6~8月)において平均気温が平年に比べて(c)高い傾向が,東日本の冬季(12~2月)では,平均気温は平年に比べて(d)高い傾向がみられる。
- (a)エルニーニョ発生時のペルー,コロンビアなどの沿岸では海水温が平年より高い。よって『誤』エルニーニョ現象が発生すると、ペルー沖のカタクチイワシ(アンチョビ)の漁獲量が減少します。これは、エルニーニョによって海水温が上昇し、湧昇流が弱まるためです。
- (b)エルニーニョが発生している時、大気の対流活動が活発になる地域が平年より東に移動する傾向。よって、西部太平洋熱帯域では降水量が平年に比べて少なくなる。よって『誤』
- (c)西日本の夏季(6~8月)において平均気温が平年に比べて低い傾向となります。よって『誤』
- (d)冬季、西高東低の気圧配置が弱まり、気温は平年より高めになる傾向があるので(d)の「高い傾向がみられる。」は正しい。
- 正解は⑤

57回 問11 地球温暖化の現在の状況 世界の平均気温 海面水位上昇の原因
問11 地球温暖化の現在の状況について述べた次の文(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。
- (a)最近のおよそ100年間の地上気温の変化傾向を見ると,世界の気温上昇の割合は海上より陸上の方が大きく,陸上のうちでは北半球の高緯度地域で大きい。
- (b)最近のおよそ50年間に大気中の温室効果ガス濃度の増加にともなって地球全体で増加した熱エネルギーの約9割は海洋に蓄積されていると見積もられている。
- (c)地球温暖化に伴う世界平均の海面水位の上昇は,海水温の上昇と北極海の海氷の融解による海水の体積の増加が主な原因であると考えられている。
- (a)気温上昇は一様ではなく、海上より陸上の方が大きい。よって『正』
- (b)気象庁の「地球温暖化と海洋」のページによると地球全体で蓄積された熱エネルギーの9割以上が海洋に吸収されているとあります。よって『正』
- (c)海面水位上昇の原因 ①水温の上昇に伴う海水の膨張 ②山岳氷河,南極,グリーンランドの氷床の融解 よって『誤』
- 正解は

58回 問11 温室効果ガス 二酸化炭素 メタン 一酸化二窒素 フロン
問11 温室効果ガスについて述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。
- (a)二酸化炭素は、太陽放射のスペクトルの極大付近の波長帯に強い吸収帯を持ち、その大気中濃度は、化石燃料の燃焼、セメント生産、森林伐採などの土地利用の変化などにより増加している。
- (b)メタンは、湿地帯や水田での有機物の分解、畜産動物の腸内発酵、天然ガスの採掘などにより発生し、その温室効果は同じ分子数で比べると二酸化炭素より小さい。
- (c)一酸化二窒素は、海洋や土壌から、あるいは窒素肥料の使用や工業活動に伴って放出される。
- (d)フロンなどハロカーボン類の温室効果は、同じ分子数で比べると二酸化炭素に比べて大きく、わずかな増加でも地球温暖化への影響は大きい。
- (a)二酸化炭素が吸収する波長帯は赤外放射です。よって『誤』
- (b)温室効果は同一分子数で比べると、二酸化炭素の25〜28倍もある。よって『誤』
- (c)一酸化二窒素の発生源は、①海洋や土壌 ②窒素肥料の使用 ③工業活動放出 よって『正』
- (d)フロンなどのハロカーボン類の地球温暖化係数(二酸化炭素を基準とした温暖化効果の係数)は、種類によりますが数十倍から一万倍を超えます。よって『正』
- 正解は④

59回 問11 エルニーニョ現象
問11 エルニーニョ現象発生時の平均的な海洋や大気の特徴について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。
- (a)インドネシア近海から日付変更線付近にかけての太平洋赤道域で、海面水温が平年に比べて上昇する。
- (b)太平洋の赤道域で吹いている東風が、平年に比べて強くなる。
- (c)太平洋赤道域のインドネシア近海で対流活動が強まり、この領域の降水量が平年に比べて多くなる。
- (d)オーストラリア北部のダーウィンでは海面気圧が平年に比べて高く、南太平洋東部のタヒチでは平年に比べて低くなる。
- (a)エルニーニョ現象発生時に降水量が減少します。よって『誤』
- (b)東風は、弱くなります。よって『誤』
- (c)弱くなります。よって『誤』
- (d)南太平洋東部のタヒチでは平年に比べて低くなる。よって『正』南方振動は、ダーウィンで気温が高い年はタヒチ島で気温が低いという、東西方向に大気が振動している現象のことです。
- 正解は⑤


60回 問11 温室効果や気候変動 温室効果と温室効果ガスのしくみ 二酸化炭素の世界平均の濃度
問11 温室効果や気候変動について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。
- (a)世界の年平均地上気温は、1891年以降の統計で、長期的には100年あたり2℃以上の割合で上昇している。
- (b)温室効果は、大気中の温室効果気体が、地表面から射出される赤外放射を吸収し、これらの気体から再び射出される赤外放射を地表面が吸収して地表面及び地表面付近の大気が暖まることにより生じている。
- (c)大気中の二酸化炭素の世界平均の濃度は、2010年代後半には工業化以前のおよそ1.5倍に達しており、800ppmを超えている。
- (a)100年あたり0.74℃の割合で上昇 よって『誤』
- (b)文句なし、その通り!よって『正』
- (c)2020年の記録でも420ppmを超えていません。よって『誤』
- 正解は④

61回 問11 温室効果気体である二酸化炭素
問11 温室効果気体である二酸化炭素について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。
- (a)化石燃料の消費などで人為的に排出された二酸化炭素の約90%が大気中に蓄積されている。
- (b)大気中の二酸化炭素濃度の年増加率は、場所によって大きく異なり、人間活動がほとんどない南極域では増加は認められない。
- (c)大気の成分で主要な温室効果を持つのは二酸化炭素であり、その他の温室効果気体であるメタン、一酸化二窒素、水蒸気などは相対的に小さな効果しか持たない。
- (d)大気中の二酸化炭素は一部が海洋に吸収されるが、海洋の酸性化が進み海水のpHが小さくなると海洋の二酸化炭素吸収量は減少する。
- (a)過去60年間にわたって、人為的なCO2排出量のうち大気中に蓄積した割合(大気残留率)は、平均して約44%でほぼ一定のままでした。よって『誤』
- (b)「季節変化を示しながら年々増加している」よって『誤』
- (c)大気の成分で最大の温室効果ガスは水蒸気です。よって『誤』
- (d)海洋の酸性化が進み海水のpHが小さくなると海洋の二酸化炭素吸収量は減少する。よって『正』
- 正解は⑤

62回 問11 気候変動や地球温暖化 アルベドと平均気温 永久凍土の融解 火山噴火のエーロゾル フロンガスの温暖化効果
問11 気候変動や地球温暖化について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。
- (a)地表面状態の変化により地球のアルベドが大きくなると、全球平均気温が上昇する。
- (b)永久凍土が融解すると、永久凍土に閉じ込められている温室効果ガスのひとつであるメタンが大気中に放出され、温暖化が加速される。
- (c)大規模な火山噴火により対流圏に大量に放出された火山灰は2、3年程度対流圏に留まり、その間日射を散乱させて全球平均気温を低下させる。
- (d)成層圏でオゾンを破壊するフロンガスは、単位質量あたりの温室効果が二酸化炭素に比べて極めて高い。
- (a)アルベドが大きくなるということは、太陽エネルギーの反射が増えることであり、太陽エネルギーの入射が減少するということです。よって『誤』
- (b)永久凍土にはメタンが閉じ込められています。よって『正』
- (c)火山噴火に伴って放出された火山灰が長期間滞留するのは、成層圏の下層です。よって『誤』
- (d)フロン類の温暖化効果は、二酸化炭素に比べて100倍から1万倍以上だと言われています。よって『正』
- 正解は⑤

63回 問11 エルニーニョ現象 ウォーカー循環 降雨域の移動 気圧変化
問11 エルニーニョ現象およびウォーカー循環について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。なお、タヒチとダーウィンの位置は下図のとおりである。
- (a)エルニーニョ現象時には、インドネシアやオーストラリア北部などの西部太平洋熱帯域で、降水量が平年に比べて少ない傾向がみられる。
- (b)エルニーニョ現象時には、ダーウィンの海面気圧は通常よりも低く、タヒチの海面気圧は通常よりも高くなる傾向がある。
- (c)エルニーニョ現象時には、太平洋赤道域でウォーカー循環に伴う東風が通常よりも強くなる。
- (a)エルニーニョ現象が起きている時は、赤道付近の降水域が、通常より東にずれます。よって『正』
- (b)タヒチの海面気圧は通常よりも低くなる。よって『誤』
- (c)東風は弱くなります。よって『誤』
- 正解は③


コメント
> 53i11 正解は
> 54i11 正解は
> 55i11 正解は
> 56i11 正解は
問題アップ中な感じですかね。
朝ごはん前からからどんどんやっているんですね。