雲は、できる高さと形で10種類に分類されます。
雲は大きく分けて10種類あり、それぞれの形や高さによって異なる天気の兆候を示します。雲の形を観察することで、これからの天気を予測する手助けになりますね。
参考
https://www2.obirin.ac.jp/tsubota/home/cloud_quiz/cloud_chart.html
上層雲(高度5km~13km)
- 巻雲Ci
糸のように細長い雲で、天気が良いことが多いですが、巻雲が増えると天気が崩れる兆候です。 Ci;Cirrus〔シーラス〕ラテン語) - 巻層雲Cs
薄いベール状の雲で、太陽や月の周りに光の輪(ハロ)が見えることがあります。これが見えると天気が悪くなる前兆です。 (Cs;cirrus(巻雲)とstratus(層雲)を合成したcirrostratus〔シーロストラタス〕) - 巻積雲Cc 魚のうろこのような形をしており、天気が安定していることを示しますが、厚く広がると天気が悪化することがあります。 (Cc;Cirrocumulus〔シーロキュムラス〕)
※氷晶:氷晶は、雲の中で形成される小さな氷の結晶です。これらは通常、気温が0℃以下の環境で生成 されます。氷晶は、雲の中の水蒸気が直接固体に変わる「昇華」や、過冷却水滴(0℃以下でも凍らない水滴)が氷晶核と呼ばれる微粒子に付着して凍ることで形成されます。
氷晶は、雲の成長や降水の形成に重要な役割を果たします。例えば、氷晶が成長して雪やあられとなり、地上に降りることがあります。また、氷晶が他の水滴や氷晶と結合して大きくなることで、雨や雪の粒子が形成されます。
《主な雲の形の記号(CH,CM,CL)》
ここで、気象予報士試験と関連する雲の形の記号について割り込みます。
実技試験では、下のような地上天気図が資料として示されます。(62回実技1)
上図の右下「鹿児島の実況」について見れば、積乱雲(半円の上に少し逆さにした上が開いた小さめの半円)が表示されています。
上の一覧は、組み合わせて使い、積乱雲の上に層積雲が乗っています。下表の下から2番目が該当するようですね。
中層雲(高度2km~7km)
- 高層雲As 空全体を覆う灰色の雲で、太陽の光を遮ります。これが広がると雨が降ることが多いです。(水滴と氷晶)略号は Asaltus(アルト、高い)とstratus(ストラタス、層雲)を合成したaltostratus(アルトストラタス)
- 高積雲: Ac
「ひつじ雲」とも呼ばれ、小さな塊が集まった形をしています。天気が安定していることを示しますが、厚くなると雨が降ることがあります。( Ac;alto-(高い)と cumulus(積雲)を合成した altocumulus(アルトキュムラス)) - 乱層雲Ns 濃い灰色の雲で、雨や雪をもたらします。
nimbus(ニンブス、ニンバス、乱雲)とstratus(ストラトゥス、層雲)を合成したNimbostratus(ニンボストラトゥス) ※ニンバスで思い出しました。ハリー・ポッターにニンバス2000というのがありましたね。ニンバス2000 | Harry Potter Wiki | Fandom
下層雲(高度2km)
7.層積雲Sc 大きな塊が集まった雲で、曇りの日に見られます。広がると雨や雪が降ることがあります。
Stratocumulus
8.層雲St 地表近くに発生する灰色の雲で、霧雨をもたらすことがあります。Stratus
対流雲
9 積雲Cu 晴れた日に見られるふわふわとした雲で、天気が良いことを示します。Cumulus
10.積乱雲Cb 夏の夕立をもたらす大きな雲で、雷雨を伴うことが多いです。Cumulonimbus
コメント
> 雲は大きく分けて10種類あり、それぞれの形や高さによって異なる天気の兆候を示します。
> 雲の形を観察することで、これからの天気を予測する手助けになりますね。
この図、何かで習いました。(まったく覚えられなかったけどね。)
小・中・高・大のどこで見たかは忘れてしまいました。
> 実技試験では、下のような地上天気図が資料として示されます。
この手の天気図は、普通の人は見られる機会はないですね。
試験問題以外では、専門のサイトなどで観られるのかな…。
Yahoo!天気予報アプリやその他のアプリで、「雨雲レーダー」なる表示で出てくる雲たちって、ここで書いてあるところの「雨が降る雲」ってことですね。すべての雲が雨を降らせるわけではないと。、