夕霧

今日のできごと

昨日11月15日は、夕霧が発生しました。

夕霧は、夕方に立ちこめる霧で秋の季語。

気象現象的には、霧は視程が1km未満に減少した気象現象です。
霧は、吸湿性のエーロゾルに水蒸気が凝結した結果生じる。その過程は、
①露点温度以下に冷却される。
②蒸発や混合によって水蒸気が供給される。

霧の5分類
①放射霧:放射冷却で気温が下がることで発生します。
 晴れて風の弱い夜間では放射冷却が進み、夜間や明け方に霧が発生します。風が強いと地表付近の冷えた空気と、その上の冷えていない空気が混合して地表付近の気温はあまり下がりません。
 また、前日に雨が降って地表付近の湿度が高くなっていると、さらに発生しやすくなります。日が昇ると気温が上がり霧粒が蒸発して消滅します。

 地形としては盆地でよく見られます。冷たい空気は密度が大きく盆地にたまるからです。盆地周辺の山から見下ろすと雲海として見えることがあります。

②移流霧:暖かい空気が温度の低い地表面(地面・海面)上に移動し、冷やされて発生します。夏に北日本の太平洋側の海沿いでよく発生する海霧がその典型的なものです。この場合、暖かい黒潮の上にあった暖かい空気が南寄りの風とともに北上し、冷たい親潮の上で冷やされて発生します。さらに、季節や場所によっては移流霧の仕組みに夜間の放射冷却が加わって発生する混合型が表れることがあります。

③蒸気霧(混合霧):水蒸気を多く含んだ暖かい空気が周りの冷たい空気と混合して飽和に達し発生します。冬の寒い日に息が白く見えるのと同じです。

④滑昇霧:山腹に沿って上昇した空気が断熱膨張によって温度が下がり露点以下になったときに発生します。遠くから見れば山にかかった雲ですが、山にいる人にとっては霧です。

⑤前線霧:主に温暖前線に伴って生じます。仕組みはこうなります。
・ 温暖前線による雨が長時間続いて湿度が高くなる
・ 上空の暖気から比較的高温の雨粒が降る
・ 雨粒の一部が蒸発してさらに水蒸気が多くなって霧が発生する        締め切った風呂場でシャワーを使うともうもうと湯気がたちこめるのと同じ原理です。

https://irokata7.com/2022/02/10/k1-kiri/#21_A から

今回の夕霧は、状況から見て蒸気霧だと思われます。

コメント

  1. 金太郎パパ より:

    > 夕霧は、夕方に立ちこめる霧で秋の季語。
    > 今回の夕霧は、状況から見て蒸気霧だと思われます。

     自然現象に目が行き、いろいろなことを気象予報士の学習と繋げていけるんですね。

     あれれ、今年は試験がなかったんですか?申し込みはしていなかった?

  2. happy より:

    >あれれ、今年は試験がなかったんですか?申し込みはしていなかった?

    最初の受験は、1年か1年半後でしょうね。
    まだまだ、勉強が足りません。