「70歳が老化の分かれ道」から

健康管理

 先日、和田秀樹の「70歳が老化の分かれ道」(詩想社新書)を衝動買いしました。この程度の本なら立ち読みでも読めるのですが…。
 おもしろかったのは、認知機能の落ちている高齢者がブレーキとアクセルを踏み間違えて事故を起こしていると思われがちだが、年齢層別での10万人あたりでの事故件数で比較してみると16~19が最も多く、次いで20~24歳だそうです。85歳以上の事故件数は、25~29歳と同程度だそうです。
 ペダルの踏み違いは、ペダルの区別が付かないのではなくて、「うっかりしたり、慌てたりしたから」なのだそうです。
中程度の認知症患者でも、「スプーンとお箸の区別がつかなくなる人」は、いないそうです。
 そうしてみると、原因は一人ひとりの性格にあるということになりますね。軽で飛ばしているおばさんとか、一時停止で左右確認もしないで出てくるおじさんとか、認知機能のどうのこうのではなくて安易な性格がそうさせているのではないかという感じがします。

 さて、老いを遅らせるための一つとして「70歳になっても運転免許を返納してはいけない。」と書いてありますが…。
実際、田舎では70歳くらいで免許を返納するかどうかを考える人はごく少ないと思います。私の、身近なところでは80歳でもバンバン運転していますし、90歳近くになったらどうかな?という感じです。
 どちらかというとこういうことを書いている人の方が、社会全体の事情についての理解が浅いのではないかと思ったりします。
 しかし、こういう統計から客観的に視るという視点で情報を発信することで高齢者への誤解が少しでも解消されるということは、いいことですね。

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