windyで1/712:00頃の風を見てみました。これは、日本海側の大雪にかかわる風です。
冬に北から強い寒気が流れ込むと、中国と北朝鮮の境界にある高さ2744mの「白頭山(ペクトゥサン)」で“二手”に分かれます。
その後、日本海で再び合流しますが、ここで風がぶつかることで雲が発達しやすくなります。そして、日本海で発生する水蒸気を取り込みながら日本列島にやってきて、大雪をもたらすということです。

冬季日本海では,高度約1 kmにおいて数日程度の間ほぼ同じ場所に停滞する長さが1000 kmに及ぶ風の収束帯(前線のように風がぶつかる場所)が現れることがあり,この収束帯のことを日本海寒帯気団収束帯(Japan-sea Polar airmass Convergence Zone: JPCZ)と呼びます。JPCZは様々な雪氷災害を引き起こすため重要です。
JPCZは一般にユーラシア大陸の沖合から南東方向に伸びる様に形成されますが,これにはユーラシア大陸から日本列島に向かう北西風(冬の季節風)と,この大陸からの乾燥した寒気に熱や水蒸気を供給する日本海の存在が関係しています。
これは 対流圏下層(高度約1 km)での風が大陸から吹く風が白頭山を迂回し,風下にあたる南東側で,大陸から南に向かって吹く風と朝鮮半島から日本に向かって東に吹く風の収束域が形成されています。
この収束域は風下側に向かって伸びながら福井にまで到達している様子がみられます。さらに,収束域はほとんど同じ場所で1日程度停滞していることがわかります。対流圏下層での収束は大気の上昇気流と結び付いているため,このように風下に伸びる収束域(収束帯)では積乱雲が発生し,強い降雪が起こります。さらに,この収束帯の直下には海面水温が気温より10度以上高い日本海が広がっていて,収束する大気に水蒸気や熱を供給しています。
コメント
> これは、日本海側の大雪にかかわる風です。
今週の大雪の予報が出ている理由なんですね。
ありがとうございます。
これって、毎年毎冬のことなんですよね。
今朝は、夜が明けてもこちらは濃霧でしばらく視界不良でしたが、それって以前解説していましたよね。ワスレタケド