第61回気象予報士試験専門の問1の、「大気混濁係数」という言葉に着目してみます。
「大気混濁係数」については、下記のページを参考にします。
気象庁 | エーロゾル：大気混濁係数とエーロゾル光学的厚さの経年変化
(a)は、「全天日射＝（散乱日射＋反射日射）＋直達日射」なので誤です。
※直達日射…直接地上に到達する日射
(b)は、「直達日射が観測されるのは、日の出から日の入りまで」なので誤です。
(c)は、正です。
ここに、「大気混濁係数」という言葉が登場します。これまで使ったテキストには、この文言はありませんでしたが、この問の考え方はシンプルです。「全天日射量」とは、地表に到達する全ての日射の合計を指し、直達日射（太陽から直接届く日射）と散乱日射（大気中で散乱された日射）の合計です。
大気混濁係数は、どのようにして算出しますか？
Cpilotより
大気混濁係数（大気混濁度）は、太陽光が大気中を通過する際にどれだけ減衰するかを示す指標です。具体的には、以下のようにして算出されます。
- 直達日射量の測定: 地上で直達日射量（太陽から直接届く日射量）を測定します。
- 全天日射量の測定: 地上で全天日射量（直達日射と散乱日射の合計）を測定します。
- 大気混濁係数の計算: 測定された直達日射量と全天日射量を用いて、大気混濁係数を計算します。具体的な計算式は以下の通りです。
K=I0/I
ここで、K は大気混濁係数、I0 は大気外日射量（大気の外で測定される日射量）、I は地上で測定された直達日射量です。この式により、大気中のエアロゾルやその他の粒子による日射の減衰を評価することができます。
大気混濁係数は、気象予報や環境モニタリングにおいて重要な役割を果たします。特に、エアロゾルの影響を評価する際に用いられます。頑張って学習を続けてくださいね！
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