気象レーダーなどの問題1周目

めざせ気象予報士専門分野

keyword:ドップラーレーダー5回、ウインドプロファイラ3回、レーダーエコー、GPSゾンデ、ブリューワー分光光度計、シーロメーター、アメダス グランドクラッタ

※気象レーダー関係の問題は、問2~問3にまたがって出題されていることが分かりました。なので、追加作業をします。2025/02/2810:11 追加完了しました。2025/02/28 14:23

52s2 気象レーダーについて

問2 気象庁の気象レーダーについて述べた次の文(a)~(d)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から一つ選べ。

  • (a)気象レーダーは,発射した電波と戻ってきた電波の周波数のずれ(ドップラー効果)を利用して降水強度を観測する。
  • (b)水平に発射された電波はほぼ直進するが,地表面が曲率をもっているため,気象レーダーからの距離が遠くなるにつれて低い高度の降水粒子を観測できなくなる。
  • (c)気象レーダーから発射された電波の伝搬経路上に山岳があるときは,他のレーダーデータとの合成等を行わなければ,ほとんどの場合山岳の向こう側を観測できない。
  • (d)気象レーダーで降水エコーが観測されていても,降水粒子が落下する途中で蒸発したり下層の風に流されたりして,直下の地上で降水が観測されないことがある。
  • (a)気象レーダーは,発射した電波と戻ってきた電波の周波数のずれ(ドップラー効果)を利用して降水強度を観測する。×降水強度でなく降水域の移動
  • (b)水平に発射された電波はほぼ直進するが,地表面が曲率をもっているため,気象レーダーからの距離が遠くなるにつれて低い高度の降水粒子を観測できなくなる。○
  • (c)気象レーダーから発射された電波の伝搬経路上に山岳があるときは,他のレーダーデータとの合成等を行わなければ,ほとんどの場合山岳の向こう側を観測できない。○
  • (d)気象レーダーで降水エコーが観測されていても,降水粒子が落下する途中で蒸発したり下層の風に流されたりして,直下の地上で降水が観測されないことがある。○

※正解は

53s2 電波や光を利用した観測機器

問2 気象庁で使用している電波や光を利用した観測機器(a)~(c)と,これらを用いて行う毎対象ア~オの組み合わせとして適切なものを,下記の1~5の中から1つ選べ。

〔観測機器〕(a)ドップラーレーダー
      (b)ブリューワー分光光度計
      (c)シーロメーター

〔観測対象〕ア:降水強度分布
      イ:上空の風向·風速
      ウ:雲底の高さ
      工:上空の水蒸気量
      オ:上空のオゾン量

  • ドップラーレーダー 降水強度分布
  • ブリューワー分光光度計 上空のオゾン量
  • シーロメーター 雲底の高さ 

【第53回】学科専門・問題2(2020年1月試験) – 気象予報士試験ドットコム

※正解は② 覚えるだけです。電気工事士試験でも、最初はどうなるかと思いましたね。

54s2 アメダス

問2 気象庁が気象台等の気象官署とアメダスで行っている気温,降水量,風速の観測について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。ただし,ここでアメダスとは気象官署以外の地域気象観測所をさす。

  • (a)気温の観測については,気象官署では電動ファンを用いて強制的に温度計に通風を行っているが,アメダスでは電動ファンを使用せず自然通風としている。
  • (b)降水量の観測については,気象官署では0.5mm単位で観測を行っているが,アメダスでは1mm単位で観測を行っている。
  • (c)風速の観測については,気象官署では10分間平均風速と瞬間風速の観測を行っているが,アメダスでは瞬間風速の観測は行っていない。
  • (a)気温の観測については,気象官署では電動ファンを用いて強制的に温度計に通風を行っているが,アメダスでは電動ファンを使用せず自然通風としている。×アメダスでも電動ファンを使っています
  • (b)降水量の観測については,気象官署では0.5mm単位で観測を行っているが,アメダスでは1mm単位で観測を行っている。×アメダスでも0.5mm単位で観測しています
  • (c)風速の観測については,気象官署では10分間平均風速と瞬間風速の観測を行っているが,アメダスでは瞬間風速の観測は行っていない。×アメダスでも瞬間風速を観測しています

※正解は

55s2 ウィンドプロファイラ観測

問2 気象庁が行っているウィンドプロファイラ観測について述べた次の文(a)~(d)の正誤について,下記の1~5の中から正しいものを1つ選べ。

  • (a)地上から上空の5方向に向けて電波を発射し,大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波の周波数のずれから,上空の風向·風速を測定する。
  • (b)非常に激しい雨が降っているときは,降水粒子による散乱が強すぎてそれより上空の観測データが得られない場合がある。
  • (c)散乱され上空から戻ってくる電波の強度の鉛直分布から,上空の融解層の存在を判別できる場合がある。
  • (d)上空の大気が乾燥していると,散乱され戻ってくる電波が弱くなり観測できる高度が低くなる傾向がある。
  • (a)地上から上空の5方向に向けて電波を発射し,大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波の周波数のずれから,上空の風向·風速を測定する。○
  • (b)非常に激しい雨が降っているときは,降水粒子による散乱が強すぎてそれより上空の観測データが得られない場合がある。○
  • (c)散乱され上空から戻ってくる電波の強度の鉛直分布から,上空の融解層の存在を判別できる場合がある。○
  • (d)上空の大気が乾燥していると,散乱され戻ってくる電波が弱くなり観測できる高度が低くなる傾向がある。○

※正解は

56s2 気象ドップラーレーダー

問2 気象庁が行っている気象ドップラーレーダーを用いた観測について述べた次の文章の
下線部(a)~(d)の正誤について,下記の1~5の中から正しいものを1つ選べ。

気象ドップラーレーダーは,アンテナを回転させながら電波(マイクロ波)を発射し,半径数百kmの範囲内に存在する雨や雪を観測している。(a)発射した電波が反射して戻ってくるまでの時間から雨や雪までの距離を測り,戻ってきた電波の強さから雨や雪の強さを観測する。また,(b)戻ってきた電波の周波数のずれを利用して,雨や雪の動き(動径方向の降水粒子の動き)を観測し,降水域の大気の流れを捉えることができる。また,最近導入された二重偏波気象ドップラーレーダーは,(c)水平方向と垂直方向に振動面を持つ電波(それぞれ水平偏波,垂直偏波という)を用いることで,(d)雲の中の降水粒子の種別の判別や降水の強さをより正確に推定することができる。

  • (a)発射した電波が反射して戻ってくるまでの時間から雨や雪までの距離を測り
  • (b)戻ってきた電波の周波数のずれを利用して,雨や雪の動き(動径方向の降水粒子の動き)を観測し,降水域の大気の流れを捉える
  • (c)水平方向と垂直方向に振動面を持つ電波(それぞれ水平偏波,垂直偏波という)を用いる
  • (d)雲の中の降水粒子の種別の判別や降水の強さをより正確に推定する

※正解は

57s2 推計気象分布

問2 気象庁が発表している推計気象分布は,観測データ等により天気,気温,日照時間の
きめ細かな分布を算出して視覚的に把握しやすくした情報で,アメダスなどの観測所の
ない場所の状況も把握できる。推計気象分布について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み
合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)推計気象分布では,天気,気温,日照時間の分布が,1kmメッシュの細かさで発表され,1時間毎に更新されている。
  • (b)推計気象分布では,観測所を含むメッシュの値は,そこでの観測データとは必ずしも一致しない。
  • (c)天気の推計気象分布は,気象衛星ひまわりによる雲の観測データから晴れかくもりかを判定し,解析雨量を用いて降水の有無を判断している。
  • (d)気温の推計気象分布は,アメダスなどの気温を用いているが,標高による気温の違いは考慮されていない。
  • (a)推計気象分布では,天気,気温,日照時間の分布が,1kmメッシュの細かさで発表され,1時間毎に更新されている。○
  • (b)推計気象分布では,観測所を含むメッシュの値は,そこでの観測データとは必ずしも一致しない。○
  • (c)天気の推計気象分布は,気象衛星ひまわりによる雲の観測データから晴れかくもりかを判定し,解析雨量を用いて降水の有無を判断している。○
  • (d)気温の推計気象分布は,アメダスなどの気温を用いているが,標高による気温の違いは考慮されていない。×

※正解は

58s2 二重偏波気象ドップラ-レ-ダ-

問2 気象庁の二重偏波気象ドップラーレーダーによる降水の観測について述べた次の文(a)
~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)気象レーダーから発射される電波は雨粒などの水の中を進むとき、雨粒などのない大気中を進むときと比べて伝搬速度が少し遅くなる。
  • (b)水平偏波と垂直偏波の反射波の位相の差から、雨の強さを推定することが可能である。
  • (c)水平偏波と垂直偏波の反射波の振幅の比から、降水粒子の形を推定することが可能である。
  • (a)気象レーダーから発射される電波は雨粒などの水の中を進むとき、雨粒などのない大気中を進むときと比べて伝搬速度が少し遅くなる。○
  • (b)水平偏波と垂直偏波の反射波の位相の差から、雨の強さを推定することが可能である。○
  • (c)水平偏波と垂直偏波の反射波の振幅の比から、降水粒子の形を推定することが可能である。○

※正解は

59s2 気象ドップラーレーダー

問2 気象庁の気象ドップラーレーダーで降水を伴った低気圧性の渦(メソサイクロン)を観測したとき、アンテナを一定の仰角で走査して得られるドップラー速度分布を表した模式図として最も適切なものを、下図1~5の中から1つ選べ。なお、レーダーはマークの位置にあるものとする。

※正解は

60s2 レーダーエコー

問2 図は2月のある日に、福井県にある気象庁の気象レーダー(福井レーダー)で観測したレーダーエコーである。この図について述べた次の文章の下線部(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

上空では雪片だった降水粒子が、落下して周囲の気温が0℃となる高度を通過すると、融けて雨滴になる。雪片が融けて雨滴になる途中の状態は、(a)雨滴よりも粒が大きく、固体(雪)の表面が液体で覆われている状態で、いわゆる「みぞれ」である。降水粒子は、粒が小さいものより大きいものの方が、また、(b)液体の状態であるよりは固体である方が、気象レーダーの電波をよく反射する、という性質がある。図は、雪片が融解して雨滴に変わる「融解層」によって、局所的に環状の強いエコーが観測されたもので、(c)「エンゼルエコー」と呼ばれている。気象レーダーの観測はアンテナを一定の仰角で回転させて行われており、図のような環状のエコーが観測されたということは、(d)融解層がほぼ一定の高度で水平方向に広がっていたことを示している。

  • (a)雨滴よりも粒が大きく、固体(雪)の表面が液体で覆われている
  • (b)液体の状態であるよりは固体である方が
  • (c)「エンゼルエコー」と呼ばれている
  • (d)融解層がほぼ一定の高度で水平方向に広がっていた

※正解は

61s2 ウィンドプロファイラ観測

問2 気象庁が行っているウィンドプロファイラ観測について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)ウィンドプロファイラは、上空に向かって発射された電波が大気の乱れ等で散乱されて戻ってきた時の電波の強度の情報を利用して、上空の風向風速を測定する装置である。
  • (b)雨が降っている場合、大気の乱れによる電波の散乱よりも雨粒による散乱の方が強いため、測定された鉛直方向の速度は雨粒の落下速度を捉えたものとなる。
  • (c)上空の大気が湿っているほど、電波が水蒸気によって減衰する量が多くなることから、観測可能な高度は低くなる傾向がある。
  • (d)ウィンドプロファイラの観測データは、大気現象の監視や大気の立体構造の把握に利用されるとともに、数値予報の初期値作成にも利用されている。
  • (a)ウィンドプロファイラは、上空に向かって発射された電波が大気の乱れ等で散乱されて戻ってきた時の電波の強度の情報を利用して、上空の風向風速を測定する装置である。×
  • (b)雨が降っている場合、大気の乱れによる電波の散乱よりも雨粒による散乱の方が強いため、測定された鉛直方向の速度は雨粒の落下速度を捉えたものとなる。○
  • (c)上空の大気が湿っているほど、電波が水蒸気によって減衰する量が多くなることから、観測可能な高度は低くなる傾向がある。×
  • (d)ウィンドプロファイラの観測データは、大気現象の監視や大気の立体構造の把握に利用されるとともに、数値予報の初期値作成にも利用されている。○

※正解は

62s2 ウィンドプロファイラ

問2 気象庁のウィンドプロファイラは、真上および真上から東西南北に10° 程度傾けた、5つの方向に電波を発射し、散乱されて戻ってくる電波のドップラー効果を利用して上空の風向·風速を測定している。
表は、晴れた日の時刻Aおよび時刻Bにおいて、ある高度で測定された各方向のドップラー速度を示したものである。この表に基づき、時刻Aおよび時刻Bそれぞれにおける風向と、時刻Aの風速VAと時刻Bの風速 VBの大小関係を示した式の組み合わせとして、適切なものを下記の1~5の中から1つ選べ。ただし、ドップラー速度は観測点から遠ざかる方向を正とし、真上から東西南北に傾けた電波の発射角度は4方向とも10°とする。また、v2=1.4、sin10°=0.17とする。

※正解は

63s2 高層気象観測

問2 気象庁が行っている高層気象観測について述べた次の文(a)~(d)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a) GPS ゾンデによる観測では、上空の気圧は、気温、湿度、GPS の高度情報及び地上気圧を用いて算出されている。
  • (b)ラジオゾンデによる観測では、風向·風速は、ゾンデに取り付けられた風向·風速センサにより直接観測されている。
  • (c)ウィンドプロファイラによる観測では、上空の大気が乾燥していると、散乱され戻ってくる電波が弱くなり、観測できる高度が低くなる傾向がある。
  • (d)ウィンドプロファイラは、上空の風を高度500m毎に20分間隔で観測しており、得られた観測データは実況の監視や数値予報に利用されている。
  • (a) GPS ゾンデによる観測では、上空の気圧は、気温、湿度、GPS の高度情報及び地上気圧を用いて算出されている。○
  • (b)ラジオゾンデによる観測では、風向·風速は、ゾンデに取り付けられた風向·風速センサにより直接観測されている。×
  • (c)ウィンドプロファイラによる観測では、上空の大気が乾燥していると、散乱され戻ってくる電波が弱くなり、観測できる高度が低くなる傾向がある。○
  • (d)ウィンドプロファイラは、上空の風を高度500m毎に20分間隔で観測しており、得られた観測データは実況の監視や数値予報に利用されている。×

 

※正解は

52s3 ラジオゾンデ

問3 図は,南鳥島において,ある日の9時にラジオゾンデで観測した気温,湿度,風速,風向の鉛直分布である。この図の特徴について述べた次の文(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から一つ選べ。

  • (a)800hPa付近には気温の逆転層がある。これは,下層の冷たい空気層の上を暖かい空気が滑昇することにより起きる前線性の逆転層である。
  • (b)気温の鉛直分布のみから対流圏界面を推定すると,80hPa付近は対流圏界面の可能性がある。しかし風向·風速はその上下で目立った変化がないことから,圏界面とはしない
  • (c)湿度の観測データは300hPa付近までしかない。これは,気温と湿度の分布の特徴から,雷によって湿度センサーが故障したためと考えられる。
  • (a)800hPa付近には気温の逆転層がある。これは,下層の冷たい空気層の上を暖かい空気が滑昇することにより起きる前線性の逆転層である。×800hPaより下層は、湿潤な空気で、800hPaより上昇は乾燥空気が乗っかっています。乾燥した寒気が下がってきた『沈降性の逆転層』第52回気象予報士試験 専門知識
  • (b)気温の鉛直分布のみから対流圏界面を推定すると,80hPa付近は対流圏界面の可能性がある。しかし風向·風速はその上下で目立った変化がないことから,圏界面とはしない×圏界面の判定に、風の要素は含みません。【圏界面】500hPa面以上の高さで、ある面とそれより上2km以内の面間の平均気温減率がすべて2.0℃/kmを超えない面を「第1圏界面」とする。気象庁|過去の気象データ検索
  • (c)湿度の観測データは300hPa付近までしかない。これは,気温と湿度の分布の特徴から,雷によって湿度センサーが故障したためと考えられる。×湿度センサーの故障ではありません。
    気温が-40℃以下になった場合、大気中の水蒸気量が少なくなるので、正確な湿度測定が困難になり、湿度測定を行いません。

※正解は

53s3 ウィンドプロファイラ

問3 気象庁のウィンドプロファイラについて述べた次の文(a)~(d)の正誤について,下記の1~5の中から正しいものを1つ選べ。

  • (a)上空に向かって発射された電波が,大気の乱れ等で散乱されて戻ってきたときの電波の強度の情報を利用して,上空の風向風速を測定する装置である。
  • (b)雨が降っている場合,大気の乱れによる散乱よりも雨粒による散乱が強いため,測定された鉛直方向の速度は雨粒の下降速度を捉えたものとなる。
  • (c)大気が乾燥しているときは電波の減衰が少ないので,高気圧の圏内では観測可能な高度が高くなる傾向がある。
  • (d)鉛直方向の分解能が高いので,接地境界層内の風の詳細な鉛直構造を把握するのに適している。
  • (a)上空に向かって発射された電波が,大気の乱れ等で散乱されて戻ってきたときの電波の強度の情報を利用して,上空の風向風速を測定する装置である。×『戻ってきたときの周波数の変化の情報を利用して』が正しい
  • (b)雨が降っている場合,大気の乱れによる散乱よりも雨粒による散乱が強いため,測定された鉛直方向の速度は雨粒の下降速度を捉えたものとなる。
  • (c)大気が乾燥しているときは電波の減衰が少ないので,高気圧の圏内では観測可能な高度が高くなる傾向がある。×『観測可能な高度が低くなる』が正しいです。
  • (d)鉛直方向の分解能が高いので,接地境界層内の風の詳細な鉛直構造を把握するのに適している。×鉛直方向の分解能は、300mところが、接地境界層は地上から数十メートルですから、詳細な鉛直構造の把握はできません

※正解は

54s3 ラジオゾンデ

問3 ラジオゾンデを用いた高層気象観測について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)高層気象観測を行う各国においては,現地時刻の9時と21時に観測を行うこととされている。
  • (b)気象庁では,GPSゾンデと呼ばれる観測機器を使用しており,風向·風速の観測データは,GPS信号を利用して算出されている。
  • (c)気象庁では,全ての気象台と海洋気象観測船で高層気象観測を行っている。
  • (d)気象庁のラジオゾンデによる高層気象観測の観測範囲は地上から上部成層圏までだが,稀に中間圏までラジオゾンデが到達することがある。
  • (a)高層気象観測を行う各国においては,現地時刻の9時と21時に観測を行うこととされている。×世界同時に実施、日本では9時と21時
  • (b)気象庁では,GPSゾンデと呼ばれる観測機器を使用しており,風向·風速の観測データは,GPS信号を利用して算出されている。○
  • (c)気象庁では,全ての気象台と海洋気象観測船で高層気象観測を行っている。×ラジオゾンデによる高層気象観測 | 気象庁
  • (d)気象庁のラジオゾンデによる高層気象観測の観測範囲は地上から上部成層圏までだが,稀に中間圏までラジオゾンデが到達することがある。×

※正解は

55s3 気象レーダー

問3 気象庁が運用している気象レーダーによる観測やその特性について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)ドップラーレーダーで観測した風のデータは,竜巻の発生と関連の深いメソサイクロンの検出に活用されている。
  • (b)非降水エコーの原因となる電波の異常伝搬は,気温が高度とともに急激に上昇するなど,屈折率が高さ方向に大きく変化する場合に発生することが多い。
  • (c)水平偏波と垂直偏波を用いる二重偏波気象レーダーでは,それぞれの反射波の振幅の比から降水粒子の形状に関する情報が得られるため,雨や雪の判別が可能となる。
  • (a)ドップラーレーダーで観測した風のデータは,竜巻の発生と関連の深いメソサイクロンの検出に活用されている。○
  • (b)非降水エコーの原因となる電波の異常伝搬は,気温が高度とともに急激に上昇するなど,屈折率が高さ方向に大きく変化する場合に発生することが多い。
  • (c)水平偏波と垂直偏波を用いる二重偏波気象レーダーでは,それぞれの反射波の振幅の比から降水粒子の形状に関する情報が得られるため,雨や雪の判別が可能となる。○

※正解は① 第55回気象予報士試験 専門知識

56s3 ウィンドプロファイラ 高層風

問3 下図は2月のある日の12時の地上天気図であり,図ア~エは,その日の6時~12時に(a)~(c)を含む4地点のウィンドプロファイラによって観測された高層風の時系列である。天気図中に示した地点(a)~(c)に対応する高層風の時系列の組み合わせとして適切なものを,下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)は『ア』下層風の風向でほぼ目安がつきます。
  • (b)は『ウ』
  • (c)は『イ』

※正解は

57s3 気象レーダー 

問3 気象庁が行っている気象レーダー観測およびそのデータの利用について述べた次の文(a)~(d)の正誤について,下記の1~5の中から正しいものを1つ選べ。

  • (a)気象レーダーの発する電波は大気の屈折率の分布状態に応じて曲げられ,通常の伝搬経路から大きく外れることがあり,降水の全くないところに強いエコーが現われる場合がある。
  • (b)山岳や地表の構造物などに電波が当たって反射され,降水のないところに強いエコーが現れることがあるが,地形のように動かないものが原因のグランドクラッタについては,降水エコーと区別して取り除く処理が行われている。
  • (c)気象レーダーで降水エコーが観測されていても,降水粒子が落下途中で蒸発して地上まで到達せず,直下の地上では降水が観測されないことがある。
  • (d)気象レーダーでは,電波が発射されてから反射されて戻ってくるまでの経路上に強い降水がある場合,その場所で電波が減衰してしまい,それより遠方では実際の降水よりも弱く観測されることがある。
  • (a)気象レーダーの発する電波は大気の屈折率の分布状態に応じて曲げられ,通常の伝搬経路から大きく外れることがあり,降水の全くないところに強いエコーが現われる場合がある。〇
  • (b)山岳や地表の構造物などに電波が当たって反射され,降水のないところに強いエコーが現れることがあるが,地形のように動かないものが原因のグランドクラッタについては,降水エコーと区別して取り除く処理が行われている。〇グランドクラッタ:山岳や地表の構造物に現れるエコー
  • (c)気象レーダーで降水エコーが観測されていても,降水粒子が落下途中で蒸発して地上まで到達せず,直下の地上では降水が観測されないことがある。〇
  • (d)気象レーダーでは,電波が発射されてから反射されて戻ってくるまでの経路上に強い降水がある場合,その場所で電波が減衰してしまい,それより遠方では実際の降水よりも弱く観測されることがある。〇

※正解は第57回気象予報士試験 専門知識

58s3 ウィンドプロファイラ 台風の経路

問3 図ア~エは、ある台風が本州に上陸した際に高田、仙台、酒田、宮古のウィンドプロファイラで観測した高層風の3時から12時の時系列図である。この台風の経路図として適切なものは図(a)~(e)のうちどれか、下記の1~5の中から正しいものを1つ選べ。なお、経路図の△は3時の位置、■は12時の位置を示す。

※正解は③ ※この部分は、混乱しそうなので、後で集中的に学習の必要がありそうです。

59s3 ウィンドプロファイラ観測

問3 気象庁が行っているウィンドプロファイラ観測について述べた次の文(a)~(c)の正誤の
組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)ウィンドプロファイラの観測局から上空の5方向に向けて電波を発射し、大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波の周波数のずれから、上空の風向·風速を測定している。
  • (b)ウィンドプロファイラで温暖前線の通過を観測すると、地表付近に南よりの風が入り始め、時間とともにその層が上空に向かって厚くなる様子を捉えることができる。
  • (c)雨が降っている場合、大気による電波の散乱よりも雨粒による散乱の方が強いため、ウィンドプロファイラの観測したデータは雨粒の動きを捉えたものとなる。
  • (a)ウィンドプロファイラの観測局から上空の5方向に向けて電波を発射し、大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波の周波数のずれから、上空の風向·風速を測定している。〇
  • (b)ウィンドプロファイラで温暖前線の通過を観測すると、地表付近に南よりの風が入り始め、時間とともにその層が上空に向かって厚くなる様子を捉えることができる。×
  • (c)雨が降っている場合、大気による電波の散乱よりも雨粒による散乱の方が強いため、ウィンドプロファイラの観測したデータは雨粒の動きを捉えたものとなる。〇

※正解は

60s3  ラジオゾンデ観測

問3 気象庁が行っているラジオゾンデを用いた高層気象観測について述べた次の文(a)~(d)の正誤について、下記の1~5の中から正しいものを1つ選べ。

  • (a)GPS ゾンデによる観測では、GPS信号から得られた情報やゾンデ本体のセンサーで観測した気温と湿度を用いて、気圧値を求めている。
  • (b) GPS ゾンデによる観測では、GPS 信号から得られた情報を用いて、上空の風向·風速を求めている。
  • (c)昼間の観測では、日射の影響により温度計センサーが大気の温度より高い値を示すことがあるため、温度計センサーの値に日射の影響を補正して気温の値としている。
  • (d)ラジオゾンデ観測で得られた観測データにおいて、気温や湿度、風の鉛直分布の特徴を再現できるように選択された上空の観測点のことを「特異点」という。
  • (a)GPS ゾンデによる観測では、GPS信号から得られた情報やゾンデ本体のセンサーで観測した気温と湿度を用いて、気圧値を求めている。○
  • (b) GPS ゾンデによる観測では、GPS 信号から得られた情報を用いて、上空の風向·風速を求めている。○
  • (c)昼間の観測では、日射の影響により温度計センサーが大気の温度より高い値を示すことがあるため、温度計センサーの値に日射の影響を補正して気温の値としている。○
  • (d)ラジオゾンデ観測で得られた観測データにおいて、気温や湿度、風の鉛直分布の特徴を再現できるように選択された上空の観測点のことを「特異点」という。○

※正解は

61s3  電波や光を利用した観測機器

問3 気象庁で使用している電波や光を利用した観測機器(a)~(c)と、これらを用いて行う観測の対象ア~オの組み合わせとして最も適切なものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

〔観測機器〕(a)ブリューワー分光光度計
(b)ドップラーレーダー
(c)ドップラーライダー

〔観測対象〕ア:上空のオゾン量
イ:上空の水蒸気量
ウ:降水強度の分布、降水域における風の分布
エ:非降水時の風の分布や低層ウィンドシアー
オ:雲底の高さ

  • ブリューワー分光光度計 上空のオゾン量
  • ドップラーレーダー 降水強度の分布、降水域における風の分布
  • ドップラーライダー 非降水時の風の分布や低層ウィンドシアー

※正解は① 参照:気象庁で使用される観測機器《第61回試験・専門・問3》(考察編) | 気象予報士 瀬戸信行の 「てるてる風雲録」

62s3 気象レーダー観測

問3 気象庁が行っている気象レーダー観測について述べた次の文(a)~(d)の下線部の正誤について、下記の1~5の中から正しいものを1つ選べ。

  • (a)気象レーダーは、発射した電波と戻ってきた電波の周波数がずれること(ドップラ一効果)を利用して降水強度を観測している。
  • (b)電波が発射されてから反射されて戻ってくるまでの経路上に強い降水がある場合、それより遠方の降水からのエコーは実際よりも強く観測される傾向がある。
  • (c)気象レーダーで観測される異常伝搬に伴うエコーは、観測データの品質管理によって完全に取り除くことができる。
  • (d)二重偏波化したレーダーでは、水平偏波と垂直偏波の反射波の振幅の比から、雨の強さを推定している。
  • (a)気象レーダーは、発射した電波と戻ってきた電波の周波数がずれること(ドップラ一効果)を利用して降水強度を観測している。×
  • (b)電波が発射されてから反射されて戻ってくるまでの経路上に強い降水がある場合、それより遠方の降水からのエコーは実際よりも強く観測される傾向がある。×
  • (c)気象レーダーで観測される異常伝搬に伴うエコーは、観測データの品質管理によって完全に取り除くことができる。×
  • (d)二重偏波化したレーダーでは、水平偏波と垂直偏波の反射波の振幅の比から、雨の強さを推定している。×

※正解は

63s3 二重偏波気象ドップラーレーダー

問3 気象庁の二重偏波気象ドップラーレーダーによる降水の観測について述べた次の文章の下線部(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

二重偏波気象ドップラーレーダーは、水平方向と垂直方向の2つの異なる振動面をもつ電波(それぞれ水平偏波、垂直偏波という)を送受信することで、従来の気象ドップラーレーダーよりも多くの情報を取得可能な観測装置である。
レーダーから送信された電波が反射されてから戻ってくるまでの経路上に強い降水がある場合には、それより遠方の降水については、(a)電波が減衰してしまい実際の降水よりも弱いエコーが観測されることがある。電波は雨粒のある空気中を進むとき、雨粒がない空気中と比べて伝搬速度が少し遅くなる性質がある。また、雨粒は大きいほど空気抵抗を受けて扁平になるが、氷粒子は扁平にはならない。
二重偏波気象ドップラーレーダーでは、このような電波や雨粒の特徴を踏まえて、(b)水平偏波と垂直偏波の反射波の位相差を用いることにより、雨の強さを従来の気象ドップラーレーダーより正確に推定することが可能である。さらに、降水粒子は種別によって形状が異なるので、(c)水平偏波と垂直偏波の反射波の振幅の比から降水粒子の形や種別を推定することが可能である。

  • (a)電波が減衰してしまい実際の降水よりも弱いエコーが観測されることがある。
  • (b)水平偏波と垂直偏波の反射波の位相差を用いることにより、雨の強さを従来の気象ドップラーレーダーより正確に推定することが可能である。
  • (c)水平偏波と垂直偏波の反射波の振幅の比から降水粒子の形や種別を推定することが可能である。

※正解は

コメント

  1. 金太郎パパ より:

    > 気象レーダーなどの問題

     この辺ならば、自分でも楽しく生べるような気がしました。
     気がしただけですけどね。
     なんか読んでいて、理解できるような気がしました。

    > 追加作業をします。2025/02/2810:11 追加完了しました。2025/02/28 14:23

     ずいぶんと追加作業に時間を費やしたと思ったら…。
     邪魔が入ってしまったということでしょうね。