60回実技1 問3 に挑む
問3 図9は7日21時の輪島の状態曲線である。この大気状態のときに、地上にある空気塊が、何らかの要因で断熱的に自由対流高度を超えて上昇したとして、図9を用いて、以下の問いに答えよ。
(1)地上にある空気塊が上昇したことで発生する雲の雲底の高度を10hPa刻みで答えよ。また、雲底の高度を求めるために参考にしたすべての等値線等(等圧線と等温線を除く)の名前を漢字で答えよ。
※気温が露点温度に達すると、雲ができ始めますので、雲低高度となりますね。これをエマグラムに引かれた線で考えると、等飽和混合比線(茶色)と乾燥断熱線(黄色)の交わる点が雲低高度(持ち上げ凝結高度)ということになりますね。しばらく、やっていないと忘れるものです。反復練習ですね。

(2)自由対流高度を超えて上昇した空気塊の浮力がなくなる高度を10hPa刻みで答えよ。また、その高度を雲頂としたとき、雲頂の気温を1℃刻みで答えよ。
持ち上げ凝結高度に達した空気塊は、その後、湿潤断熱線に沿って上昇します。持ち上げ凝結高度の近くに270ケルビンの湿潤断熱線があるので、それに沿って持ち上げていくと660hPa付近で観測値と交わります。ここが、ゼロ浮力高度(LZB レベルゼロ…)で、空気塊は周囲の空気よりも気温が低くなるので上昇が止まります。つまり、雲頂高度です。このゼロ浮力高度から垂線を引くと、温度の-28℃が分かります。
※エマグラムは、実技問題をやると理解が深まりそうです。線の混み具合に注意!です。
※今日は、平行線を引こうと思って、2枚の大きな三角定規を使いました。これって、試験会場持ち込み可ですよね。ちなみに、これは50年前に、中学校の時、技術家庭の製図のために買った三角定規です。
コメント
> しばらく、やっていないと忘れるものです。反復練習ですね。
同じ(反復練習で解決できる)問題が出るといいでかね。
全く新たなモノってどれくらいの割合で出題されるんでしょうか?
> これは50年前に、中学校の時、技術家庭の製図のために買った三角定規です。
ありましたね。でっかい2枚の三角定規。みんな買わされましたね。製図セット。
今は製図なんてしていないんじゃないですかね。
T定規が懐かしくなりました。
もちろん、既に処分してしまったようで自分は持っていませんけど。