「南イタリア周遊紀行8
~トンガリ屋根アルベロベッロと世界遺産を訪ねて~」
平成20年8月16日~8月23日に参加してきました。
その様子を何回に分け掲示したいと思います。

<写真は、船でカプリ島に着いたところです。>
1 成田 1ユーロ 167.35円で両替 ユーロは高い
これが高いのか安いのかは、わからないが、同じ成田空港内で両替をしたTさんは、空港内でもっと安く165円台で両替したと言う。銀行によってレートが違うのでしょうか。
ということで、”ユーロレート 成田”をキーワードに、ネットで検索。その結論としては、同じという情報と違うという情報の両方の情報があるということが分かった。
この経験を今後に役立てるためには、Tさんに両替した場所をきちんと聞いておけばよかったということですね。ちなみに、わたしが両替したのは、京葉銀行成田支店でした。
結論、成田空港情報の海外情報のページをみると、「取扱通貨や為替レートは銀行によって異なりますので、各窓口でご確認ください。」という表記がある。だから、”違う”が正解だ。つまり、どこに何銀行があり、どこの銀行がレートがよいのかを確認しておくことが大切だということだ。
ちなみに、北ウイング出発ロビーには、三井住友銀行、京葉銀行、NAAグループ グリーンポート・エージェンシー(GPA)の3つがあるんですね。
ヨーロッパ旅行が専門だというSさんに聞いてみると、ユーロになって物価が高くなったということですね。500mのペットボトルコーラが2.1ユーロ(日本円351円に相当)、マルボロが4.3ユーロ(日本円720円に相当)ですから。高いですよね。コーラは、日本ではたぶん高くても150円でしょう。
2 成田からローマまで9915km
成田からローマまで9915km,これを12時間で飛ぶ。便は、アリタリア航空AZ785 B-777
成田を13:45に離陸しローマ着が19:05。
日本とイタリアは7時間の時差があるから、
19:05-13:45+7:00=12:20 12:20の飛行となる。
エコノミークラス症候群に陥らないように、今回も給水と体操に心がけた。血栓ができないための水分補給は、「ミネラルウォーター」より「イオン飲料」の方がよい(搭乗中に飲んだ水分が体内に残る割合を見てみると、ミネラルウォーターの約28%に対してイオン飲料は約48%と、イオン飲料摂取群の方が、水分が体内に残る割合が高い。)ようですね。
今回の旅は、南イタリアであるから、ローマで乗り継ぎナポリまでである。この国内便は、MD-80。リアエンジンで後部から乗り降りができたのが、珍しかった。
そう言えば旅行中にマドリードの飛行機事故が報道されていた。
航空事故のおよそ8割は、機が離陸・上昇を行う際と進入・着陸を行う際の短い時間帯に起こっている。緊張の時間帯ですね。

エンジンが主翼よりも後ろに着いているMD-80
3 ナポリは、まだゴミが多い。
「ナポリを見て死ね。」「ナポリの町のごみは、死ぬほど多い。」という話を読んだことがあるが、路上のごみは、確かに多いと思う。アグリジェントの唯一の日本人ガイドのナカノヨーコさんから、最近、首相が、ごみ拾いをして見せ、株を上げたという話があった。
調べてみると、
首相、路上に出てほうきで掃除 ナポリのごみ山積問題
ローマ――イタリア南部ナポリで長期化している路上ごみの山積問題で、ベルルスコーニ首相は7日、同市の路上でほうきを持ってごみを払い、プラスチック製の容器を拾い、ごみ箱に入れるなどした。数分間の「飛び入り出演」で、市民に清浄の大切さを訴えるのが狙いとしている。地元のANSA通信が伝えた。との記事がある。
イタリア人とはどんな感覚の持ち主なのだろうか?ローマやフィレンツェ、ベネチア、ミラノなどの町は、きれいだったのに南に来るとがぜん汚くなるのである。歩道や路上縁石のごみ、ごみ収集箱には、空のダンボールがつぶさずに何個も入れられているのでそれだけで収集箱はいっぱいになっているのを見て笑ってしまいました。思わず、ダンボールを平らにしてあげたい気分でした。
一人一人の意識を高める上手な指導が必要ですね。

4 カプリ島へは、酔い止めを持ってくべし。
ジェット船は、ゆれが激しい。隣の席に座った若夫婦。旦那様が酔ってしまい。クルーからスーパー袋をもらってゲゲゲの鬼太郎状態。これには、まいった。
おかげで、下船が遅くなってしまった。
約1時間の乗船だったが、酔い止めの薬を飲んだので酔わずにすんでよかった。しかし、隣で吐かれるとつられそうになってつらいですね。
カプリ島では、めあてにしていた”青の洞窟”が波が荒いということで見られなかったので残念です。満月が出ていたので満潮だったせいなのでしょうか。その辺まで確認できればと思いますが、どの道スケジュールはこれしかないんですからしょうがないですね。また、機会がありましたらということですね。
船で”青の洞窟”が見られない場合は、車幅の狭いバスに乗り換え陸路で”青の洞窟”に行くのだが、この車、よくもこんな狭い道をこんなスピードで走れるものだと思うほど運転が激しい。ミラーなどをこすっている車も見受けられる。

カプリ島へ向かうジェット船

上から見た”青の洞窟”
5 モンテソラーロのリフトに乗り、
青の洞窟に入れなかった代わりに、リフトを使ってモンテソラーロ(モンテは山の意、ソラーロは、太陽に一番近いという意味だそうです。)に登りました。
リフトの下には民家の庭があり、旅に出る前に調べたHP「旅の途中で」http://kazenotabi.exblog.jp/649493/に載っていた池を発見しました。しかし、池はもう管理されていないのでしょうか。見捨てられたようでした。ここにも時の移り変わりが感じられ少し寂しい思いをしたのでした。
リフトからは、白壁の住居と海を隔てソレント半島が見える。
頂上からの景色も絶景である。

リフトから見えた池

ソレント半島 海はティレニア海
6 カプリ島でキリストの涙
カプリムーンというレストランで「キリストの涙」というワインを飲みました。以下伝説です。
ラクリマ・クリスティ-キリストの涙-の伝説 http://a-wine.jp/italia/it001.htmlから引用
ラクリマクリスティ・・・『その昔、神によって天国から追放された大天使-サターンは、天国の土地を一部持ち去り、逃げ出しました。その途中、サターンは盗んだ土地を落としてしまい、その場所にナポリの街ができました。しかし、街の人々は悪徳の限りを尽くします。ナポリの悲惨な様子を、天上から眺めていたキリストは、あまりの悲しさに涙を流しました。すると、その涙が落ちたところから葡萄の樹が生えてきて、素晴らしいワインが生まれたのです。』
この伝説が、「ラクリマクリスティ」の名前の由来です。19世紀にナポリを訪れたゲーテは「ラクリマクリスティ」を飲み、なぜキリストはドイツで涙を流してくれなかったのだろう、と嘆いたというエピソードもあるほどです。
訳も分からずにご機嫌で飲んでしまいました。

7 ポンペイの犬
ここで印象的だったのは、やはり流し込みの人型でしょう。1800年前にベスビオ山の大噴火で逃げ遅れ、高熱のガスで窒息した人が目の前にいるというのは、何とも生々しい雰囲気だ。この人たちは何を思い息を引き取っていったのだろう。
それと対照的に立派な浴場の跡、当時の市民のゆったりとした生活が思い浮かべられる。今は、その浴場の入り口に外の暑さから逃れるために犬がゆったりと寝転んでいる。これも何とも言えない光景だ。



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