基礎知識をつける

めざせ気象予報士

 気象予報士試験に向けての情報収集をしていると、実技試験を受けるレベルに達するまでに「基礎」固めが重要だと分かりました。当たり前といえば当たり前ですが…。

 実技試験の壁は高く、基礎知識「気象に関する一般知識と専門知識」を示していると思われがちですが、「問題読解力(問題文・資料)と作文作成力(文・作図)」の総合力がなければ乗り越えられないようです。

 恐らく、「問題読解力(問題文・資料)と作文作成力(文・作図)」は、昨年の電気工事士試験で鍛えられたと勝手に思い込み、理解を伴った「知識」の習得を徹底的に行うことが当面やることだと考えます。

 ところが、頼りにしていた「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト(学科一般編)」が絶版のため手に入りません。学科専門知識編は手に入れることができ、622ページ中59ページまでデジタルデータとしてまとめたのですが…中断して。図書館から借りてきた「イラスト図解よくわかる気象学」で一般編の学習を始めました。

 以下は、本日の「イラスト図解よくわかる気象学」のまとめです。

第2章 大気の鉛直構造
第1節 気温と高度の関係
1 対流圏…高度約11km上空まで…気温減率6.5℃/km
2 対流圏界面…赤道16km・極8km、夏高く冬低い…空気の膨張・収縮
3 成層圏…11km-50km、高度とともに気温上昇、25km付近オゾン層
4 大気の安定・不安定・空気の上下運動

第2節 成層圏の気温上昇の理由
1 成層圏では、オゾン層25km付近より、成層圏界面50km付近で気温最大
2 中間圏…50-80km、乾燥空気の成分比ほぼ一定…N:O=8:2
3  熱圏…中間圏界面から高度 500km あたりまで
4 オゾンは紫外線量の多い赤道付近で多く生成→成層圏下部の風で高緯度に向かう。

第3章 大気の熱力学
第1節 気圧
1 1hPaは約10kg、1000hPa=10トン 気圧とは、上にある空気の重さのこと
2 気圧減少の割合…16km上昇で1/10…高度16kmで100hPa、32kmで10hPa
3 高気圧・低気圧…周囲より気圧が高いところ・低いところ
第2節 理想気体の状態方程式
1 気体の状態方程式…P=ρRT ρ:密度、R:気体定数、T:絶対温度
2 シャルルの法則…密度と絶対温度は、反比例
3 ボイルの法則…気圧は、密度に比例
4 分圧・全圧…空気(窒素:酸素=8:2)、1,000hPaの空気 窒素分圧は800hPa

第3節 静力学平衡
1 力を加えない限り空気は動かない…鉛直方向の気圧傾度力と重力加速度が等しい
2 気圧傾度力…気体に差があるときにはたらく力、水平方向…風(移流)
3 鉛直方向の気圧傾度力…上昇流・下降流…対流
4 静水圧平衡の状態…鉛直方向の気圧傾度と重力加速度が等しい状態
5 静水圧平衡の式…ΔP=ーρgΔZ ΔP:気圧差、ρ:密度、ΔZ:高度差
 (ΔZ=-10のとき、ρ=1、g=10とすると、気圧差ΔP=100Pa)
6 密度と高度さの関係…気圧差を一定とすると、密度と高度差は反比例             ※暖かい空気は、密度が小さく高度差が大きく、冷たい空気は密度が大きく高度差が小さい
第4節 水の状態変化
1 水の相変化…融解(氷→水)、蒸発(水→水蒸気)、凝結(水蒸気→水)、凝固(水→氷)、融解(氷→水)、昇華(氷⇔水蒸気)、
2 潜熱…水が相変化するときに発生する熱のこと
3 蒸発…水は熱を吸収するので、周囲の空気は熱を失う。
4 凝結…水蒸気は熱を放出するので、周囲の空気は熱を受け取る。
5 顕熱…火で温めたりする、熱の直接的なやりとり

第5節 断熱変化
1 断熱変化…周囲と熱のやりとりのない体積変化
2 断熱膨張…空気は上昇すると膨張する。
3 断熱冷却…空気は上昇すると温度が下がる。
4 断熱圧縮…下降すると体積が小さくなる。
5 断熱昇温…空気は下降すると気圧が高くなるので、圧縮され温度が上昇する。
6 乾燥断熱変化(Γd:ガンマd)…雲をつくらずに上昇・下降すること。このとき100m上昇すると気温が1℃下がり、100m下降すると気温が1℃上がる。
7 湿潤断熱変化(Γm:ガンマm)…雲をつくりながら上昇・下降すること。このとき100m上昇すると気温が0.5℃下がり、100m下降すると気温が0.5℃上がる。   ※言葉を定義しながら、その内容を理解していくという流れができつつある。
8 雲をつくりながらの上昇…水蒸気→水…潜熱を放出…その分空気は温めらるので…気温低下の割合が小さい
9 雲とともに下降…水→水蒸気…潜熱を吸収…その分空気は冷やされるので…気温上昇の割合が小さい
10 空気が上昇するとき、気温が高いほど多くの潜熱が放出される…その分空気はより温められるのが、気温変化の割合は小さい。
11 空気が上昇するとき、気温が低いほど潜熱の放出が少ない。その分空気は温められないので、気温変化の割合は大きい。
12 フェーン現象…上昇部分…1,000mまで乾燥断熱変化(1℃/100m降下)、1,000m~2,000m湿潤断熱変化(0.5℃/100m降下)、下降部分…乾燥断熱変化(1℃/100m降下)
13 フェーン現象は、低気圧(台風)が通過するとき、日本海側でよく発生する

 以上、2/29 14:44

コメント

  1. 金太郎パパ より:

    > 学科 一般編は絶版
    > 学科 専門知識編は手に入った

     学科が1冊では足りない上に、一般編と専門知識編がある。。。。。
     しかも、622ページ…。

     どこかの大学に入学した、単位習取得によって試験免除で気象予報士の資格が得られないんでしょうか?
     そっちの方が早そうなんですけど。

  2. happy より:

     1日50ページのペースで進めれば、2冊1,200ページは24日で消化できますね。その間、学習した範囲の過去問を消化しながら、多く見積もっても2ヶ月もあると完了ですね。…4月末

     5月初旬が技能のスタートラインで、ラインに立てるかどうかが頑張り次第ですね。8月末が試験なので、学科の反復練習と技能の習得で3ヶ月以上使えますね。…未来のことは、分かりませんが…。

     昨日、Youtubeで合格した小学生の動画を観ました。最高齢者は、73歳という情報もあります。

     気象を勉強していると、ものの見方・考え方が少しずつ変わってくる気がします。「地球のエネルギーの循環って、本当によくできているね。」とか、「このエネルギー変換で生物は生かされているんだね。」とか。

     こういう世界で、感謝の気持ちで精一杯生きられる幸福とか。学びによってそういう視点に立つことができれば、資格うんぬんはどうでも、スンバラしいと思います。