一般 気象現象>大規模現象の問題 17問

①ハドレー循環の下降流域は、1年を通じて緯度40度から50度付近にあり、この緯度帯では降水量が少ない。

ハドレー循環の下降流域は、1年を通じて「緯度40度から50度付近」ではなく「 緯度30度付近 」にあり、この緯度帯では降水量が 少ない ので、答えは 誤 です。

②フェレル循環は、水平スケールが10000kmを超える傾圧不安定波が成長する傾圧性の強い緯度帯に見られる。誤

フェレル循環は、傾圧不安定波が成長する 傾圧性の強い緯度帯 に見られますが、傾圧不安定波の水平スケールは「 4000km程度 」ですので、答えは 誤 です。

③フェレル循環は、高温域で下降し低温域で上昇する間接循環となっている。正

フェレル循環は、中緯度帯の 高温域で下降 し、低温域で上昇 することで、結果的にトータルでエネルギー(=熱)が南から北に移動しているように見える間接循環ですので、答えは 正 です。

④下図(年平均した大気と海洋による南北熱輸送量の緯度分布図)において、北緯40°付近よりも高緯度の、大気と海洋による北向きの全熱輸送量が極に向かって減少している領域では、大気と海洋は全体として南北熱輸送により加熱されている。誤

下図のように、北緯40°以北の、大気と海洋による北向きの全熱輸送量が極に向かって減少している領域( 下図の青い四角形 )を考えてみます。この領域では、流入する熱エネルギー より、流出する熱エネルギー の方が 小さい ので、結果として熱が蓄積され、加熱 されていることが分かります。
したがって、北緯40°付近よりも高緯度の、大気と海洋による北向きの全熱輸送量が極に向かって減少している領域では、大気と海洋は全体として南北熱輸送により 加熱 されていますので、答えは 正 です。

⑤上図(④の図)(年平均した大気と海洋による南北熱輸送量の緯度分布図)において、亜熱帯高圧帯では蒸発量が降水量よりも多く、蒸発量と降水量の差のほとんどは、水蒸気としてハドレー循環により熱帯収束帯に向かって輸送されている。

下図の「 大気による潜熱輸送 」を見ると、亜熱帯高気圧がある30°付近より極側では 極向きの潜熱輸送 になっており、赤道側では 赤道向きの潜熱輸送 になっています。
これは、亜熱帯高気圧より極側では、温帯低気圧 などによって潜熱が 極側 へ輸送され、赤道側では、ハドレー循環 によって潜熱が 赤道側 へ輸送されるためです。
したがって、亜熱帯高圧帯では蒸発量と降水量の差の「ほとんどが水蒸気(=潜熱)としてハドレー循環により熱帯収束帯に向かって輸送されている」わけではなく「 極側にも同じくらいの潜熱が輸送されています 」ので、答えは 誤 です。

⑥下図(年平均した大気と海洋による南北熱輸送量の緯度分布図)において、海洋では、海流により高温の海水が低緯度から高緯度に、低温の海水が高緯度から低緯度に運ばれることにより、低緯度から高緯度に熱が輸送されている。

下図の「 海洋による潜熱輸送 」を見ると、北半球では 北向きの熱輸送、南半球では 南向きの熱輸送 となっていることが分かります。
これは、下図のように、海洋では、黒潮 などの極向きの海流によって 高温 の海水が低緯度から高緯度に、カリフォルニア海流 などの赤道向きの海流によって 低温 の海水が高緯度から低緯度に輸送されているためです。
熱エネルギーは、暖かい方から冷たい方へ移動しますので、結果として海洋では、熱エネルギーが、低緯度から高緯度に輸送されていることになります。
したがって、海洋では、海流により高温の海水が低緯度から高緯度に、低温の海水が高緯度から低緯度に運ばれることにより、低緯度から高緯度に熱が輸送 されていますので、答えは 正 です。

コメント

  1. 金太郎パパ より:

    > 気象現象>大規模現象の問題 17問

     専門用語やグラフなどは、素人には無理でしたね。