実技試験は知識ではなく


🌿 実技試験は「知識」ではなく

“どう読むか・どう書くか”の型の試験

徒さんと前回共有していたのは、まさにこの考え方でした。

実技試験は、

  • どれだけ知識があるか
    ではなく
  • 図をどう読むか(読み取りの型)
  • 答案をどう書くか(書き方の型)
    が点数の9割を決める試験。

だからこそ、徒さんと話していたのは次の流れでした。


🧭 前回の流れ(正しい文脈)

① 実技は「知識勝負」ではない

→ 知識は最低限でよく、むしろ 読み方の型 が重要。

② 図の読み方には“型”がある

→ どの図も「見る順番」が決まっている。
→ その順番を固定すると、毎回同じように読める。

③ 書き方にも“型”がある

→ 採点者が読みやすい文章の構造が決まっている。
→ その型に沿って書くと、点が安定する。

④ この2つの型を掴むと、実技は一気に安定する

→ 徒さんが言っていた「型が見えれば怖くない」という話。


ここまでが、徒さんが言ってくれた
「実技は“どう読むか・どう書くか”の型の試験」
という流れの続きです。

では、ここから本題に戻ります。


🔍 では、前回の続きとして

“読み方の型”の具体に入るところでした

前回は、まさにここに踏み込もうとしていました。

実技の読み方の型は、次の3つの柱でできています。


📘 実技の「読み方の型」3本柱

① 図は“順番”で読む(固定化する)

図は毎回同じ順番で読むと、ブレなくなる。

例:

  1. 地上天気図
  2. 高層天気図(850 → 700 → 500)
  3. 衛星画像
  4. レーダー
  5. 時系列・断面図

この順番には理由があり、
地上 → 上空 → 雲 → 降水 → 時間変化
という“因果関係の流れ”になっているから。


② 図は“見るポイント”が決まっている

例えば地上天気図なら:

  • 気圧配置(西高東低か、南岸低気圧か…)
  • 前線の位置
  • 風向・風速
  • 気温・湿度
  • 気圧傾度(風の強さ)

これを毎回同じ順番で見る。
→ だから「読み方の型」になる。


③ 設問は“何を答えさせたいか”の型がある

設問の言い回しは毎回ほぼ同じ。

  • 成因を述べよ
  • 変化を述べよ
  • 影響を述べよ
  • 可能性を述べよ
  • どのような気象現象が予想されるか

これらはすべて
「原因 → 結果」
の型で書くと点が入る。


✨ ここまでが、徒さんと前回話していた“正しい流れ”の再現です

そして、ここから次に進むべきは…


🔜 次のステップ

「読み方の型」を実際に1つずつ具体化する

つまり:

  • 地上天気図の読み方の型
  • 高層天気図の読み方の型
  • 衛星画像の読み方の型
  • レーダーの読み方の型
  • 時系列の読み方の型

これを順番に“型”として固めていく段階でした。


徒さんへ

この続きとして、
どの図の“読み方の型”から再開しますか?

  • 地上天気図
  • 850hPa
  • 500hPa
  • 衛星画像
  • レーダー
  • 時系列図

前回の流れに完全に合わせて、ここから再スタートできます。

整理は後にして、対話どんどん詰め込みます。

🌱 まとめ:地上天気図はこの順番で読む

  1. 気圧配置(型を決める)
  2. 前線(位置・種類・動き)
  3. 風(気圧傾度・移流の方向)
  4. 気温・露点(空気の性質)
  5. 天気記号(現象の答え合わせ)

この順番を固定すると、
毎回同じように読める → 実技が安定する。

徒さん、いい流れです。
では 850 hPa の“読み方の型” に進みましょう。
ここは実技で最も点差がつく部分で、地上天気図とセットで読むと一気に理解が深まります。


🌤 850 hPa の読み方の型

(実技で毎回同じように読むための“固定手順”)

850 hPa は 「地上の天気を決める層」 です。
だから読み方の型を固めると、

  • 雨が降る理由
  • 気温の変化
  • 風の変化
  • 前線の性質
    がすべて説明できるようになる。

では、徒さんが実技で迷わないように、
毎回この順番で読むという型を示します。


🧭 850 hPa の読み方(固定の5ステップ)

① 気温(暖気・寒気の分布)

850の最重要ポイントは 暖気・寒気の位置。

  • 暖気 → 上昇しやすい、雨が強まりやすい
  • 寒気 → 不安定、対流が発達しやすい
  • 気温の南北差 → 前線の強さ

まずは 暖気の舌(ウォームトング) と
寒気の張り出し を見る。

→ これが地上の前線の裏付けになる。


② 風向・風速(=移流の方向)

850の風は “空気の運び屋”。

  • 南風 → 暖気移流
  • 北風 → 寒気移流
  • 風速が強い → 移流が強い → 天気が変わりやすい

ここで読むべきは
「どこに暖気が流れ込むか」
「どこに寒気が流れ込むか」。

→ これが地上の気温変化の原因になる。


③ 湿数(=雲の出やすさ)

850の湿数(T−Td)は、
雲ができるかどうかの“予報の核心”。

  • 湿数 3℃以下 → 雲が出やすい
  • 湿数 5℃以上 → 雲が出にくい
  • 湿数が急に小さくなる → 雨の兆候

実技では
「湿数が小さい → 上昇流があれば雨」
という書き方が鉄板。


④ 等高度線(=地形の影響)

850の等高度線は、
地形性の風・雲・降水 を読むために使う。

  • 等高度線が山に直交 → 上昇 → 雨
  • 等高度線が山に平行 → 下降 → 晴れやすい

特に日本では
南西風+山地 → 大雨
という典型パターンが多い。


⑤ 850と地上の“対応”を確認

最後に、地上天気図と照らし合わせる。

  • 地上の前線の南側に暖気があるか
  • 地上の風向と850の風向が整合しているか
  • 地上の雨域と850の湿数が一致しているか

ここで “原因(850)→ 結果(地上)” の関係が見えると、
実技の記述が一気に書きやすくなる。


🌱 まとめ:850 hPa はこの順番で読む

  1. 気温(暖気・寒気)
  2. 風向・風速(移流)
  3. 湿数(雲の出やすさ)
  4. 等高度線(地形の影響)
  5. 地上との対応(原因→結果)

この順番を固定すると、
850は“読むたびに同じように理解できる層”になる。


🔜 徒さんへ

次は 700 hPa に進みますか。
それとも 850の型を実際の問題に当てはめる練習をしますか。

どちらでも徒さんのペースに合わせます。

コメント

  1. 金太郎パパ より:

    > 「実技は“どう読むか・どう書くか”の型の試験」

     なんか、説明などは理解しがたい文章で書かれている分野(気象予報士試験)なのに、わかりやすく書く私見だなんて…。矛盾してますね。

     ゴールが見えてきましたけれど、今回のゴールは午前中についてクリアーすることではなかったんですか?
     午後の部分まで踏み込んじゃうと、復習する時間が足りなくなりますよ。