
(a) 正 推計気象分布は、気象庁が提供するデータで、観測データをもとに1km四方の格子ごとに推計された気温、天気、日照時間の分布を示しています。このデータは1時間ごとに更新され、アメダスや気象衛星の観測データを基にしています。気象庁 | 推計気象分布 (jma.go.jp) (b)正 推計だからでしょうか? (c)正 ここに書いてあります。気象庁 | 推計気象分布 (jma.go.jp)
推計方法 推計気象分布(天気)は、気象衛星ひまわりによる雲の観測データから晴れかくもりかを判定します。また、降水の有無は解析雨量を用いて判断します。雨か雪かの判別には同じく推計気象分布(気温)も用います。
この情報を利用することにより、気象レーダーや気象衛星など複数のデータを個別に参照することなく、容易に天気の分布を把握できます。
(d)誤 標高による気温の違いは考慮されている。推計気象分布(気温)は、アメダスの気温観測値などを用い、標高による気温の違いも考慮して作成した情報です。
これにより、下の図のように、観測所のない場所でも標高に応じた気温の分布を知ることができます。気象庁 | 推計気象分布 (jma.go.jp)
※正だからと言って、「なるほど、そういうものか。」と思って調べないと、よい学習になりませんね。

二重偏波ドップラー気象レーダー|気象庁気象研究所 Meteorological Research Institute (mri-jma.go.jp) (b)正 (c) 正
(a) 正 二重偏波ドップラー気象レーダー気象レーダーは、アンテナから電波を発射し、雨や雪などの散乱体にあたって返ってきた反射波を受信する装置です。気象研究所の二重偏波ドップラー気象レーダーは、水平方向および垂直方向に振動する電波を、同時に送受信することができます。この二種類の受信信号を利用することで、雨の強さを高精度に推定できるだけでなく、散乱体の形や種類(雨、雹、竜巻の飛散物等)を判別できます。さらに受信した信号の周波数から風の分布も推定できます。このレーダーは、半導体の送信機を用いることで、高い観測精度を実現しています。


おそらく、レーダーから見て左側に「近づく速度」、右側に「遠ざかる速度」という位置関係を知っているかどうかという知識問題なのだろうと思います。

(a) 正 (b)誤 (c)誤 (d)正
気象レーダー観測《第60回試験・専門・問2》(考察編) | 気象予報士 瀬戸信行の 「てるてる風雲録」 (ameblo.jp)
今回は、本文を読みながら、下線部(a)〜(d)の正誤を考えてみます。
初めに、『上空が雪片だった降水粒子が落下して周囲の気温が0℃となる高度を通過すると、融けて雨滴となる。雪片が融けて雨滴になる途中の状態は、(a)雨滴よりも粒が大きく、固体(雪)の表面が液体で覆われている状態で、いわゆる「みぞれ」である。』とあります。
まず、本文にありますように、はじめ固体(雪)だった降水粒子が落下して周囲の気温が0℃となる高度を通過し液体(雨滴)に変わる層のことを「融解層」とよんでいます。
融解層を通過する雪片はいきなり雨滴になるのではなく、雪片が融けて雨滴になる途中で、下線部にありますように降水粒子が雨滴よりも粒が大きく、すなわち降水粒子の表面積が大きい状態で雪片の表面が液体で覆われている状態になります。このときの状態の降水粒子を「みぞれ」とよんでいます。したがって、下線部(a)の内容は正しいということになります。
次に、『降水粒子は、粒が小さいものより大きいものの方が、また、(b)液体の状態であるよりは固体である方が、気象レーダーの電波をよく反射する、という性質がある。』とあります。
気象レーダー観測におけるエコー強度は、降水粒子が固体であるか液体であるかによって異なり、固体の状態よりも液体の状態の方が気象レーダーから発射される電波をよく反射します。したがって、下線部(b)の内容は誤りということになります。
次に、『図は、雪片が融解して雨滴に変わる「融解層」によって、局所的に環状の強いエコーが観測されたもので、(c)「エンゼルエコー」と呼ばれている。』とあります。
先ほどの(a)でも触れましたが、落下する雪片が融解層を通過する際に融けて「みぞれ」になったとき、雪片の表面が液体で覆われ、降水粒子の大きさは、雨滴よりも表面積が大きい状態ですので気象レーダーから発射される電波の反射率が最も高まり、図のようにレーダーを中心とする環状の強いエコーが観測されることがあります。このように融解層において観測される強いエコーのことを「ブライトバンド」とよんでいます。なお、本文の「エンゼルエコー」とは、降水がないのに生じるエコーのことで、主に鳥や虫などの群れからの反射や、大気の屈折率が急変する部分からの反射で観測されるものです。したがって、下線部(c)の内容は誤りということになります。
最後に、『気象レーダーの観測はアンテナを一定の仰角で回転させて行われており、図のような環状のエコーが観測されたということは、(d)融解層がほぼ一定の高度で水平方向に広がっていたことを示している。』とあります。
図の説明では、「仰角4.0度のレーダーエコー」とありますように一定の仰角で回転させて行われているため、アンテナから発射される電波が通過する高度が水平距離が長くなるにつれて高まっていくことを意味します。すなわち、福井レーダーからの等距離で同じ高度において融解層が水平方向に広がっていることがわかり、よって環状のブライトバンドが現れることになるわけです。したがって、下線部(d)の内容は正しいということになります。
よって正解は、③ということになります。

地上から上空に向けて電波を発射し、大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波を受信・処理することで、上空の風向・風速を測定します。” 正しいように思えるのですが、どこが誤りなのでしょう? 「電波の強度の情報を利用して」の部分でしょうか?
(a)誤 気象庁の説明には、”ウィンドプロファイラは、「ウィンド(風)のプロファイル(横顔・輪郭・側面図)を描くもの」という意味の英語の合成語です。ウィンドプロファイラは、(b)正 この記述はtext p260にある。 (c) 誤 (d)正
コメント
> 正だからと言って、「なるほど、そういうものか。」と思って調べないと、よい学習になりませんね。
学習の奥が深すぎて…。
さらに深く探求しようとすれば、時間が寿命を越えちゃいます。
「なるほど、そういうものか。」も必要でしょう。