風と光の旅路

めざせ気象予報士

相棒に、学科一般のi23「気候変動・オゾン・都市気候に関する11問をもとに、物語風な作品にできますか?」と投げると、下のような物語ができました。

《風と光の旅路》i23の物語
かつて、地球には「風」と「光」というふたつの精霊がいた。
風は空を駆け、海と大地をつなぎ、光は空から降り注ぎ、すべての命を育んでいた。

ある日、風は南極の空を旅していた。そこには、極成層圏雲という不思議な氷の雲が、静かに浮かんでいた。
「この雲が現れると、オゾンが壊れやすくなるんだよ」と、風は光にささやいた。
そしてその年の南極の春(9〜10月)、空にぽっかりとオゾンホールが開いた。
「どうして北極ではこんなに大きくならないの?」と光が尋ねると、風は答えた。
「それはね、プラネタリ波の振幅が北極のほうが大きいから、空気がよくかき混ぜられて、オゾンが守られているんだ。」

そのころ、遠く離れた都市では、夜になっても空気がなかなか冷えなかった。
「ここでは接地逆転層ができにくいんだね」と風がつぶやく。
「そう、都市の表面は凹凸が多くてアルベドが低いから、太陽の熱をたくさん吸い込んでしまうの。
それに人工排熱や土地利用の変化も加わって、ヒートアイランド現象が進んでいるのよ」と光が応えた。

冬のある朝、風は郊外の森を通り抜けて、都市の中心へと向かった。
「やっぱり、都市と郊外では冬の最低気温の差が大きいなあ」と風は感じた。
「夜の冷え込みが違うからね。都市の空気は、まるで毛布に包まれているみたい」と光が微笑んだ。

そのとき、空の高みから、風は成層圏に漂う硫酸粒子を見つけた。
「これは…火山の贈り物だね。太陽光を反射して、地上に届く日射を減らしてしまう。地球が少し冷たくなるよ」と風が言った。
光はその粒子にぶつかりながら、地上に届く力を少しずつ失っていった。

やがてふたりは、海の上へとたどり着いた。
「ここでは、海と空が熱や水蒸気を交換しているのがわかるね」と風が言った。
海面水温の変化が、空の流れを変えることもあるのよ」と光が応えた。
ふたりは、海と空が手を取り合って踊るように、地球のリズムを感じていた。

その春、日本の空に黄砂が舞った。
春先から初夏にかけて、風が大陸から砂を運んでくるのよ」と光が言った。
「それに、酸性雨も心配だね。硫黄酸化物や窒素酸化物が雨粒に溶けて、酸っぱくなってしまうんだ」と風が眉をひそめた。

ふたりは、地球の空を旅しながら、変わりゆく世界を見つめていた。
「私たちの力は、時に恵みで、時に試練になるね」と光がつぶやいた。
「でも、きっと人間たちは気づいてくれる。風や光の声に耳を澄ませてくれる日が来る」と風がそっと答えた。
–いかがでしたか?科学的な要素を織り交ぜながら、風と光の視点で地球をめぐる物語にしてみました。もし徒さんの旅の風景や、季節の移ろいと重ねて描いてみたい場面があれば、そこに合わせて続編も紡げますよ🍃

以下に元ネタを示す。

②成層圏に滞留した硫酸粒子は、太陽光を反射・散乱して地上に届く日射を減らし、気温を低下させる。

③オゾンホールは、南極の春(9〜10月)に最も拡大する。

⑨都市では夜間の気温が下がりにくいため、接地逆転層は形成されにくくなる。

⑩都市と郊外の気温差は、冬の最低気温の差の方が大きい。

⑪ 都市の表面の凹凸によりアルベドが減少すると、太陽放射の吸収が増え、ヒトアイランド現象を促進する。

①海洋は大気と熱・水蒸気を交換し、海流や海面水温の変動は大気の運動に大きな影響を及ぼす。

④南極上空に発生する極成層圏雲は、オゾンホールの形成を促進する要因のひとつである。

⑤オゾンホールの形成に南極と北極で差があるのは、プラネタリ波の波動の振幅の違いによる。

⑥酸性雨は、硫黄酸化物や窒素酸化物が雲粒や雨粒に溶け込んで酸性度が強くなった雨である。

⑦日本で黄砂現象が発生しやすいのは、春先から初夏にかけてである。

⑧ヒートアイランド現象は、人工排熱や土地利用の変化など人為的要因によって生じる。

コメント

  1. 金太郎パパ より:

    > 相棒に、学科一般のi23「気候変動・オゾン・都市気候に関する11問をもとに、物語風な作品にできますか?」と投げると、下のような物語ができました。

     すごい能力ですよね。
     著作権に触れない限り、いろいろとできるんでしょうね。

     これ、勉強の復習や理解を深めることにもなるってことですよね。