新美南吉記念館に行く前に、新美南吉の作品を読んでおこうと思い、青空文庫を開きました。新美南吉の作品では、「ごんぎつね」「手袋を買いに」が有名ですが、私は、「牛をつないだ椿の木」も好きです。
作品の中の日の当たる情景が頭の中でかぶったのか? ふと、「野ばら」もよい作品だったな…誰の作品だったかな?と思い、気づきました。小川未明でした。
青空文庫で読もうと思ったら、最近は「青空朗読」というのができていて、朗読で聴くことができるのです。https://aozoraroudoku.jp/voice/rdp/rd103.html
大おおきな国と、それよりはすこし小ちいさな国とが隣となり合あっていました。当座、その二つの国の間には、なにごとも起こらず平和でありました。
ここは都から遠い、国境であります。そこには両方の国から、ただ一人ずつの兵隊が派遣されて、国境を定めた石碑を守っていました。大おおきな国の兵士は老人でありました。そうして、小ちいさな国くにの兵士は青年でありました。
…
老人は、なにかものをいおうとすると目がさめました。それはまったく夢であったのです。それから一月ばかりしますと、野のばらが枯れてしまいました。その年としの秋、老人は南の方ほうへ暇をもらって帰りました。
争いごとというのは、まったく無益です。無益な争いをせず、仲良く過ごすことができない人間は、何と哀れなのでしょう。



コメント
> 私は、「牛をつないだ椿の木」も好きです。
私は、知りませんでした。
> 最近は「青空朗読」というのができていて、朗読で聴くことができるのです。
この手のものは、読み聞かせ代わりに使えそうですね。
シンプルイズベスト。
> 無益な争いをせず、仲良く過ごすことができない人間は、何と哀れなのでしょう。
争いごとに駆り出されている人は、さらに意味がないでしょうね。
ただただ指示だけして、争いごとに参加しない指導者は罪です。
みんな仲良く助け合いながら過ごせないのは、教育や宗教の違いなんですかね。