I23環境汚染と都市気候11問1周目

8001

①地球表面の7割を占める海洋は、大気との間で海面を通して熱や水蒸気などを交換しており、海流や海面水温などの変動は大気の運動に大きな影響を及ぼす。🟢

気候変動の自然要因として 海洋の変動 、火山の噴火によるエーロゾルの増加 、太陽活動の変化 などがあります。
地球表面の7割を占める海洋は、大気との間で海面を通して 熱や水蒸気などを交換しており、海流や海面水温などの変動は、大気の運動に大きな影響を及ぼしますので、答えは 正 です。

②火山の噴火によって微細な硫酸粒子が成層圏に放出されて滞留すると、これが赤外放射を吸収するために地上付近の気温を上昇させる。🔴

噴火によって成層圏に達した微細な硫酸粒子(成層圏エーロゾル)は、赤外放射を「吸収」ではなく、太陽光を「 反射・散乱 」し、地上に到達する太陽放射エネルギーを 減少 させる 日傘効果 で、地上付近の気温を「上昇」ではなく「 低下 」させますので、答えは 誤 です。

③オゾンホールは、日射量の多い盛夏の頃に最も拡大する。🟢

オゾンホールが形成されるメカニズムは以下のとおりです。            
(1) 冬季の極渦形成:
南極の冬(6〜8月)には、極渦と呼ばれる大規模な低気圧正の強風域が形成され、極域上空の大気を周囲から孤立させます。
(2) 低温域の形成:極渦内部は太陽光が届かないため、放射冷却によりマイナス80℃以下の低温域が形成されます。
(3) 極成層圏雲の発生:この低温域により、成層圏に極成層圏雲が形成されます。
(4) 塩素化合物の蓄積:極成層圏雲の表面で化学反応が起こり、オゾンを破壊しない安定な塩素化合物から、オゾンを破壊する塩素分子が生成され、冬の間に蓄積されます。
(5) 春季の太陽光による活性化:春(南極の9~10月)になって太陽光が戻ってくると、蓄積された塩素分子が光によって分解され、活性塩素原子となります。
(6) 急激なオゾン破壊:この活性塩素原子が触媒となって、オゾンの急激な破壊が進行し、オゾンホールが形成されます。
したがって、オゾンホールは、「盛夏」ではなく「 春(南極の9~10月)」頃に形成・拡大されますので、答えは 誤 です。

④南極上空に発生する極成層圏雲は、オゾンホールの形成を促進する要因のひとつである。🟢

南極上空でオゾンホールが顕著なのは、冬の南極域 の方が、北極域よりも対流圏のプラネタリー波の波動が 弱く 、極渦が 強い ためです。
その結果、成層圏下部の温度が下がって、極成層圏雲 が発生し、その表面で化学反応が加速されることで、塩素分子 が多く放出されるためとされています。
したがって、答えは 正 です。

⑤オゾンホールの形成に南極と北極で差があるのは、対流圏のプラネタリー波の波動の振幅の違いのためと考えられている。🟢

南極上空でオゾンホールが顕著なのは、冬の南極域 の方が、北極域よりも対流圏のプラネタリー波の波動が 弱く 、極渦が 強い ためです。
その結果、成層圏下部の温度が下がって、極成層圏雲 が発生し、その表面で化学反応が加速されることで、塩素分子 が多く放出されるためとされています。
したがって、答えは 正 です。

⑥酸性雨は、大気中の硫黄酸化物や窒素酸化物などの酸性物質が雲粒や雨粒に溶け込み、通常より酸性度が強くなった雨である。🟢

酸性雨の原因物質は、化石燃料の燃焼や火山の噴火などによって放出された 硫黄酸化物や窒素酸化物 などですので、答えは 正 です。

⑦日本で黄砂現象が発生することが多い季節は、春先から初夏にかけてである。🔴

黄砂現象 とは、中国やモンゴルの砂漠地帯で風によって舞い上げられた砂塵が、上空の風に運ばれて浮遊したり落下したりする現象です。黄砂現象は以下のような要因で、春先から初夏にかけて発生しやすくなります。
・雪解けと乾燥:春になると、黄砂の発生源である中国やモンゴルの砂漠地帯や黄土高原で雪が解け、地表が乾燥します。・植生の不足:この時期はまだ植物が十分に育っておらず、地表を覆う植生が少ないため、砂やちりが舞い上がりやすくなります。
・強い偏西風:春季は偏西風が強く吹き、舞い上がった砂やちりを日本まで運びやすい気象条件となります。したがって、黄砂現象は春先から初夏にかけて発生しやすくなりますので、答えは 正 です。

⑧ヒートアイランド現象とは、都市の気温が周囲よりも高くなる現象で、主に、人工排熱の影響や都市における土地利用の変化の影響といった人為的要因によって生じる現象である。🟢

ヒートアイランド現象とは、都市の気温が周囲よりも高くなる現象で、主に、人口排熱の影響や都市における土地利用の変化の影響といった人為的要因によって生じる現象である。答えは 正 です。

⑨都市では郊外に比べて放射冷却による接地逆転層が形成されやすい。🔴

接地逆転層 とは、夜間の放射冷却によって地表面に接する空気が冷やされ、その上にある空気よりも気温が低下することで形成される逆転層のことです。都市は、ヒートアイランド現象によって夜間の気温が 低下しにくい ため、接地逆転層が「形成されやすい」ではなく「 形成されにくく 」なります。
したがって、答えは 誤 です。

⑩都市と郊外の気温差は、冬の最低気温の差よりも夏の最高気温の差のほうが大きい。🟢

冬の方が、夏よりも放射冷却が 強い ため、都市と郊外の気温差は、冬の方が夏よりも 大きくなります。また、昼間よりも 夜間 、曇天の日よりも 晴天で風が弱い日のほうが、放射冷却の影響で気温差は大きくなります。したがって、都市と郊外の気温差は、「夏の最高気温の差」ではなく「冬の最低気温の差」の方が大きくなりますので、答えは 誤 です。

⑪都市の表面の幾何学的な凹凸によってアルベドが減少していることは、ヒートアイランド現象を抑制している。🔴

都市の表面の凹凸はアルベドを 減少させていますが、アルベドが減少すると、受ける太陽放射量は 増加するため、ヒートアイランド現象は「抑制」ではなく「促進」されています。したがって、答えは 誤 です。

コメント

  1. 金太郎パパ より:

    > 人口排熱の影響や都市における土地利用の変化

     「誤」ですね。
     人工排熱じゃないですかね?