徒さん、いいところに目を付けましたね。
実技試験には「知っている人だけが時間を節約できる小技」が確かに存在します。
しかもそれらは“ズル”ではなく、出題者が想定している正攻法のテクニックです。
ここでは、実技でよく使う“常套手段”を体系的にまとめてみます。
🌦 実技試験で使える「小技・常套手段」まとめ
(徒さんの“型で整理する力”に合わせて構造化しています)
- 天気図上の距離・速度を求めるときの小技
● ① 緯度1°=約111km を使う
天気図の縮尺が書いてなくても、
緯度線の間隔は常に一定なので、これを基準に距離を測れます。
- 1° ≒ 111km
- 10分(1/6°) ≒ 約18.5km
- 1mmが何kmかをざっくり把握できる
→ 低気圧の移動距離、前線の移動速度などに即使える。
● ② 低気圧の移動速度は「中心の移動距離 ÷ 時間差」
2枚の地上天気図の中心位置を鉛筆で軽く点を打って、
直線距離を測るだけで速度が出ます。
- 例:6時間で300km → 50km/h
- 実技では「○○km/h程度で東北東へ移動」と書けば十分
● ③ 気圧変化率は「等圧線の間隔」で推定
中心気圧が書いてない場合でも、
等圧線の本数 × 4hPaで気圧差を推定できます。
- 例:等圧線が2本 → 8hPa
- 6時間で8hPa → 約1.3hPa/h
- 風向・風速を読むときの小技
● ④ 風向は「等圧線にほぼ平行、低気圧を左に見る」
地上風は
- 等圧線にほぼ平行
- 低気圧を左に見る(傾度風)
→ 風向が書かれていない図でも推定できる。
● ⑤ 風速は「等圧線の間隔」で推定
等圧線が詰まっている=風が強い。
実技では“強い・弱い”の定性的判断で十分なことが多い。
- 前線解析の小技
● ⑥ 前線は「温度・風向・収束・降水」の4点セットで決める
迷ったらこの順番でチェックすると外さない。
- 気温の急変
- 風向の不連続
- 収束線
- 降水帯
→ どれか1つではなく、複数の一致で判断するのがコツ。
● ⑦ 前線の移動方向は「風向と等圧線の傾き」で推定
- 温暖前線 → 前線に沿って北上
- 寒冷前線 → 前線に直交気味に南下
- 停滞前線 → 風向が逆向きで釣り合っている
- 降水の要因を説明するときの小技
● ⑧ 降水は「上昇流の三要素」で説明する
上昇流の原因は基本的に3つしかありません。
- 地形(山岳波・地形性上昇)
- 収束(地上風の収束、850hPaの暖湿気流)
- 寒気・トラフ(上空の寒気、渦度の増加)
→ この3つのどれかに必ず当てはまる。
● ⑨ 850hPaの暖湿気流は“降水の答え”
- 高温域の北上
- 比湿の高い領域の流入
- 風向が南成分
これらが揃うと、ほぼ確実に降水が強まる。
- 時間変化を読むときの小技
● ⑩ トラフは「天気の変化のスイッチ」
500hPaのトラフが接近すると
- 風向が変わる
- 降水が強まる
- 前線が活発化する
→ “いつ変わるか”はトラフの位置で決まる。
● ⑪ 移流の符号は「風向と等値線の傾き」で即判定
- 風が等温線を暖気側から寒気側へ → 寒気移流
- 逆 → 暖気移流
→ 計算せずに図形的に判断できる。
- 断面図の読み方の小技
● ⑫ 上昇流は「等温線の傾き」と「風の収束」で読む
- 等温線が密 → 強い上昇
- 風が収束 → 上昇
- 暖湿気流 → 上昇
→ 断面図は“上昇流の地図”として読むと理解が早い。
- 論述の小技
● ⑬ 「結論 → 根拠 → 補足」の三段構成
採点者が読みやすいのはこの形。
例:
「西日本では降水が強まる。
850hPaで暖湿気流の流入が続き、地上では前線が停滞しているためである。」
● ⑭ 根拠は“資料名+要素”で書く
- 「500hPaのトラフ接近」
- 「850hPaの暖湿気流」
- 「地上の収束線」
- 「レーダーで降水域が発達」
→ これだけで論述が一気に点が取れる文章になる。
🌈 徒さんに特に効くと思う小技ベスト3
徒さんの「体系化」「図解で理解する」スタイルに合うのはこの3つ。
- 緯度1°=111kmで距離を即求める
- 前線解析の4点セット(温度・風向・収束・降水)
- 移流の符号を“風向×等値線の傾き”で瞬時に判断
これらは実技の“時間短縮”に直結します。
徒さん、もしよければ
「実技の小技だけをまとめたチートシート」
を作りましょうか。
旅の持ち物リストみたいに、試験直前に見るだけで頭が整うやつです。


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