過去問専門問12🟢52~63回 

めざせ気象予報士専門分野

52s12 熱中症への注意を促す高温注意情報   

問12 熱中症への注意を促す高温注意情報について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から一つ選べ。

  • (a)高温注意情報は,市町村単位で発表される。
  • (b)高温注意情報が発表された場合,北日本等の一部地域を除き,対象となる地域内の翌日または当日の最高気温が35℃以上になると予想される
  • (c)高温注意情報は,季節あるいは地域を問わず発表される。

  • (a)高温注意情報の発表は、基本的には『都道府県予報区』ごとであり、市町村単位ではありません。よって、
  • (b)文章通りで正しいです。よって、
  • (c)高温注意情報が発表されるのは、4月~10月であり、11月~3月は発表されません。
  • 巻末に解説動画案内があります。よって、「

正解は

53s12 降水短時間予報について

問12 気象庁は,2018年6月,降水短時間予報の予報時間を6時間先までから15時間先までに延長した。この降水短時間予報について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)15時間先までの降水短時間予報は,夜間から明け方に大雨となる見込みを暗くなる前の夕方の時点で提供することから,早めの防災対応につながることが期待される
  • (b)降水短時間予報は,1時間ごとの1時間降水量を,6時間先までは1km四方で,7~15時間先までは5km四方で予報している。
  • (c)7~15時間先の降水短時間予報は,メソモデルと局地モデルを統計的に処理した結果を組み合わせて作成している。
  • (a)予想時間の延長が、早めの防災対応につながることが期待できる。よって、「
  • (b)降水短時間予報は,6時間先までは1km四方で,7~15時間先までは5km四方で予報している。よって、「
  • (c)数値予報モデルのうち、メソモデル(MSM)と局地モデル(LFM)を統計的に処理した結果を組み合わせ、降水量分布を作成します。よって、「

正解は

54s12 日本付近の集中豪雨

問12 日本付近の集中豪雨について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)集中豪雨は,狭い地域に短時間に大量の雨が降る現象であり,その水平スケールは数km から10km程度である。
  • (b)集中豪雨時の大気下層では,下層ジェットと呼ばれる強風が観測されることがある
  • (c)集中豪雨時には,下層への暖湿気塊の流入により,下層から中層に及ぶ厚い層で,絶対不安定な成層状態が長時間維持される。
  • (d)集中豪雨は,ほとんどの場合,スーパーセルと呼ばれる1つの巨大な積乱雲が発生し,停滞することによって起こっている。
  • (a)集中豪雨の水平スケールは、数10kmです。よって、「
  • (b)集中豪雨時に大気下層の 700~850hPa付近によく出現する下層ジェットがあります。よって、「
  • (c)絶対不安定な層は、直ちに対流活動を引き起こすので、長時間維持することはありません。よって、「
  • (d)集中豪雨は、バックビルディング現象のような線状降水帯(マルチセル)で引き起こされるケースがほとんどです。よって、「

正解は

55s12 台風に関する気象情報について

問12 気象庁が発表している台風に関する気象情報について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)台風が弱まって熱帯低気圧に変わった後,再び発達して台風になった場合には,別の台風として新たな番号が付けられる。
  • (b)熱帯低気圧が,24時間以内に台風になり,日本に影響を及ぼすおそれがある場合には,「発達する熱帯低気圧に関する情報」が発表される。
  • (c)台風予報では,最長で5日先までの進路予報(予報円の中心と半径,進行方向と速度)と強度予報(中心気圧,最大風速,暴風警戒域など)が発表される。
  • (a)同じ番号をつける。よって、「
  • (b)「発達する熱帯低気圧に関する情報」が発表される。よって、「
  • (c)最長で5日先までの進路予報(予報円の中心と半径,進行方向と速度)と強度予報(中心気圧,最大風速,暴風警戒域など)が発表される。よって、「

正解は

56s12 台風の一般的な特徴

問11 台風の一般的な特徴について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)台風の中心付近は,ほぼ海面から対流圏界面まで周囲の大気より気温が高い。
  • (b)台風は,温度傾度に伴う有効位置エネルギーが,運動エネルギーに変換されることを主な要因として発生·発達する。
  • (c)台風の通過に伴う海面水温の変化は,台風がゆっくり移動して強い風が長時間吹くときほど,海面下の冷たい海水が湧昇したり,海水をかき混ぜる効果が大きいため,海面水温の低下が大きくなる。
  • (d)台風の風を傾度風で近似する場合,緯度と気圧傾度力が同じならば,台風中心からの距離が近い方が強い風が吹くことになる。
  • (a)台風の中心付近は,ほぼ海面から対流圏界面まで周囲の大気より気温が高い。よって、「
  • (b)有効位置エネルギーを運動エネルギーに変換して発達するのは、温帯低気圧です。よって、「
  • (c)台風親父がいつまでも海面をかき回していると、冷たい海水が海面に引き寄せられて、海面水温が低下します。よって、「
  • (d)傾度風は、コリオリ力の大きさに基づいて風速が決まります。よって、「

(a)について

正解は

57s12 高解像度降水ナウキャストについて

問12 気象庁の高解像度降水ナウキャストについて述べた次の文(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1~5の中から1つ選べ。なお,高解像度降水ナウキャストは気象庁ホームページの「雨雲の動き」のページで提供されている。

  • (a)高解像度化と速報性を両立するために,60分先までの予測期間のうち前半30分は,陸上と海岸近くの海上では250mの解像度により降水を予測し,その他の海上では1kmの解像度により降水を予測している。
  • (b)降水域の内部を立体的に解析するために,気象ドップラーレーダーの観測データや雨量計のデータを利用しているが,ウィンドプロファイラやラジオゾンデの高層観測データは利用していない。
  • (c)3次元的に降水分布を追跡する手法や,気温や湿度等の分布に基づいて雨粒の発生や落下等を計算する手法を導入している。

  • (a)高解像度降水ナウキャスト | 気象庁よって、「
  • (b)高解像度降水ナウキャスト | 気象庁 高解像度降水ナウキャストは、これら気象ドップラーレーダーの観測データに加え、気象庁・国土交通省・地方自治体が保有する全国の雨量計のデータ、ウィンドプロファイララジオゾンデの高層観測データ、国土交通省レーダ雨量計のデータも活用し、降水域の内部を立体的に解析して、250m解像度の降水分布を30分先まで予測します。よって、「
  • (c)高解像度降水ナウキャスト | 気象庁高解像度降水ナウキャストの予測手法 降水ナウキャストが2次元で予測するのに対し、高解像度降水ナウキャストでは、降水を3次元で予測する手法を導入しています。 予測前半では3次元的に降水分布を追跡する手法で、予測後半にかけて気温や湿度等の分布に基づいて雨粒の発生や落下等を計算する対流予測モデルを用いた予測に徐々に移行していきます。よって、「

正解は

58s12 台風について

問12 台風について述べた次の文(a)~(d)の正誤について、下記の1~5の中から正しいものを1つ選べ。

  • (a)眼が観測される最盛期の台風では、眼を取り巻く壁雲付近で風速が最大となる。
  • (b)最盛期の台風の中心付近の気温は、地表からほぼ対流圏界面まで周辺に比べて高い。
  • (c)台風の眼を取り巻く壁雲付近には強い上昇流があるが、眼の中には弱い下降流が存在する。
  • (d)気象庁では、観測点のない海上における台風の最大風速や中心気圧の解析には、気象衛星画像による台風の雲域の形状や雲頂温度の分布から台風の強度を推定する方法を用いている。
  • (a)一般気象学p234の図8.26「台風の中心からの距離とともに地上風速がどう変わるかを示す図」を見ながら考えてみますと、台風ではその中心付近が最も気圧が低く、そのため周囲から中心に向かって強風が吹き込み、さらに強い上昇流となって壁雲を構成する積乱雲を発達させています。図ではその眼の壁雲が存在する中心から100km付近で最も風速が大きいことがわかります。したがって、本文の内容は正しいということになります。よって、「
  • (b)最盛期の台風の中心付近の気温は、地表からほぼ対流圏界面まで周辺に比べて高い。よって、「
  • (c)上昇流が対流圏界面付近まで達しますと、弱いながら眼の中で下降流となる空気の流れに別れます。よって、「
  • (d)本文の通り。この手法のことを「ドボラック法」とよんでいます。よって、「

正解は

59s12 日本に影響を及ぼす台風によって発生する災害

問12 日本に影響を及ぼす台風によって発生する災害について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)台風が沿岸に接近する際には、気圧の低下によって海水が吸い上げられる効果(吸い上げ効果)や、強風が岸に向かって吹いて海水が岸に寄せられる効果(吹き寄せ効果)、波浪が沿岸に到達してくずれる砕波による効果(波浪効果)などにより、沿岸で潮位が上昇する。
  • (b)台風が日本のはるか南の海上にある場合でも、台風によって発生した波がうねりとなって日本の太平洋沿岸まで伝わってくることがある。うねりは水深の浅いところでは風浪よりも海底の影響を受けやすく、海岸付近で急激に高波になることがある。
  • (c)高潮が河口から河川を遡り、被害が発生するおそれがある場合、海岸から離れた地域に対しても高潮警報や高潮注意報が発表される。
  • (a)概ね気圧が1ヘクトパスカル(hPa)下がりますと、潮位は約1センチメートル上昇するといわれています。よって、「
  • (b)本文の通り。よって、「
  • (c)本文の通り。よって、「

正解は

60s12 気象庁が発表する特別警報、警報、注意報

問12 気象庁が発表する特別警報、警報、注意報について述べた次の文(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)大雪特別警報の発表を判断するための指標には、24時間降雪量が用いられており、府県程度の広がりをもって50年に1度程度の降雪量が予想される場合に大雪特別警報が発表され、積雪深は考慮されていない。
  • (b)大きな地震が発生して堤防の損壊などの被害があった場合、普段なら災害が発生しない程度の雨でも洪水害が発生する可能性がある。このような場合は、洪水警報や洪水注意報の発表基準を暫定的に下げて運用する。
  • (c)積雪が多い地域では、春先に気温が上昇し降雨があると雪融けが進み、普段なら災害が発生しない程度の雨でも土砂災害や浸水害、洪水害が発生することがある。このような災害は融雪注意報の対象であり、大雨注意報や洪水注意報は発表されない。
  • (a)積雪深は考慮されています。よって、「
  • (b)本文の通り。よって、「
  • (c)予報区において指定河川洪水予報による洪水注意報の発表基準が設けられている場合はこれと連動して洪水注意報が発表されます。よって、「

正解は

61s12 気象庁が発表する特別警報、警報、注意報

問12 気象庁が発表する特別警報、警報、注意報について述べた次の文(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

  • (a)台風等を要因とする特別警報の指標(発表条件)は、全国一律で、「伊勢湾台風」級の中心気圧930hPa以下又は最大風速50m/s以上の台風や同程度の温帯低気圧が来襲する場合に、暴風·高潮·波浪の特別警報が発表される。
  • (b)翌日の明け方に警報級の大雨が発生する可能性が高いと予想される場合には、夕方の時点で「明け方までに警報に切り替える可能性が高い」ことに言及した大雨注意報が発表される。
  • (c)洪水警報の発表基準における「指定河川洪水予報による基準」は、洪水警報と指定河川洪水予報を整合させるためのもので、指定河川洪水予報の基準観測点で「氾濫警戒情報」以上の発表基準を満たしている場合に洪水警報を発表することを意味している。
  • (a)特別警報の指標(発表条件)は、中心気圧930hPa以下または最大風速50m/s以上の台風や同程度の温帯低気圧が来襲する場合に特別警報が発表されます。ただし、沖縄地方、奄美地方および小笠原諸島については、中心気圧910hPa以下または最大風速60m/s以上としています。
  • したがって、全国一律ではないので、下線部の内容は誤りとなります。よって、「
  • (b)本文の通り。よって、「
  • (c)本文の通り。よって、「

正解は

62s12 見逃し率および空振り率は全予報数に対する割合

問12 図はA地点、B地点における、冬季の日々の最高気温と最低気温について、30日間の実況と予報の分布を示したものである。この図について述べた次の文(a)~(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。ただし、見逃し率および空振り率は全予報数に対する割合とする。

  • (a)最低気温の予報の平均誤差(ME)に正の偏りがあるのはA地点であり、最高気温の予報の二乗平均平方根誤差(RMSE)を比較して予報精度が良いのはB地点である。
  • (b)冬日の予報の見逃し率は、A地点の方がB地点よりも低い。
  • (c)真冬日の予報の空振り率は、A地点の方がB地点よりも低い。
  • (a) 最低気温の予報の平均誤差(ME)に正の偏りがあるのはA地点、最高気温の予報の二乗平均平方根誤差(RMSE)を比較して予報精度が良いのはB地点。よって、「
  • (b) 冬日の予報の見逃し率:冬日は最高気温が0℃未満の日。見逃しは、実況あり予報なしの事例。つまり、実況0℃未満で予想0℃以上を見る。図では、最低気温の第2象限を比較する。B地点の見逃し率0。よって、「
  • (c)空振りはA地点のほうが多い。よって、「

正解は

63s12 全球アンサンブル予報による週間予報支援図(アンサンブル平均図)の120時間後、144時間後、168時間後の予想図 

問12 下の図は、4月のある日に作成された、全球アンサンブル予報による週間予報支援図(アンサンブル平均図)の120時間後、144時間後、168時間後の予想図で、図A~Cは500hPa 高度を、図ア~ウは850hPa相当温位を示す。ただし、それぞれの予想対象時刻は順不同である。また、図1は同じ日に作成された週間アンサンブル予想図で、120時間後、144時間後あるいは168時間後のいずれかの予想図である。
図Ⅰと同じ予想対象時刻の500hPa高度と850hPa 相当温位の予想図の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。

(500hPa高度)
トラフとリッジ、網掛けで示された正渦度域に着目します。まずBにおいて日本の東にあるトラフと正渦度域で等高度線も混んでいて、これを基準に考えるとわかりやすそうです。

AのトラフはBのトラフよりも東に移動しており、Cではさらに東に移動していることがわかります。

念のためB→A→Cの順で日本付近のリッジと大陸にあるトラフのいずれも見てみますと、日本付近のリッジは浅まりながら東に移動しており、大陸のトラフは深まりながら東に移動していることから、結果、順序はB→A→Cと判断されます。

(850hPa相当温位)
いずれの図も前線に対応する等相当温位線の集中帯が見られますが、このうち特に北側に屈曲した部分に着目して考えるとわかりやすそうです。

まずウを見ると、屈曲の部分は大陸にありますが、イでは屈曲を深めながら東シナ海に移動し、アではさらに屈曲を深めて東に移動し日本付近にあることがわかります。この結果、順序はウ→イ→アと判断されます。

次にIの図がどういう状況か確認してみます。予想される低気圧中心は日本海付近にあり、この中心から図には示されていませんが、地上のトラフから概ね東に温暖前線が延び、南南西に寒冷前線が延びていると推定されます。

前線は850hPa面の等相当温位線の集中帯の暖気側に対応しますので、まず850hPa相当温位ではアの図に最も対応すると判断されます。したがって、500hPa面では先ほど求めた順序でCの図なり、トラフとの位置関係とも適合していると判断されます。

よって、正解は、④

正解は

コメント

  1. 金太郎パパ より:

    はい。はぃ。
    すごいペースで進んでいますね。
    がんばってくださいね。

    以下略となります。ゴメンナサイ。